年々増えつづける訪日中国人観光客のショッピング決済ニーズにジャックスが応えるため、スマートフォンによる電子決済サービス“アリペイ”を導入。その立ち上げを推進してきた竹島健一氏に、導入の経緯やメリット、今後の展開を聞いた。

ーアリペイとは
2004年に中国で開始されたEC決済サービス。オンライン決済だけでなく、リアル店舗向けにスマートフォンで表示された「QRコード・バーコード」を販売店側の専用端末や、POSレジで読み取ることで簡単に決済が完了するサービスを提供。現在では、世界最大規模の決済プラットフォームになっている。

営業戦略本部 アクワイアリング企画部

アクワイアリング企画課
スタッフマネジャー

竹島健一

営業、システム、カード企画、新事業開発など、数々の現場を経て2017年より現職。幅広い経験と“アリペイ”を武器に全国の加盟店拡大を図る。

他社にやれてジャックスがやれないことはない

ーアリペイ導入の理由は?

海外からの観光客のなかでも中国人はここ数年の間に飛躍的に増え続け、2016年は637万人が訪日しました。当社の取引先の中には、中国人観光客の取込みに注目している加盟店様もいらっしゃいます。しかし、インバウンド需要における電子決済として注目されている“アリペイ”導入に、競合他社が動き出す中、当社のインバウンド対策はまだまだといった状況でした。
「他社にできてジャックスにできないことはない」、先んじて導入することはジャックスにとっても、加盟店様にとっても、大きなメリットとなると考え、2015年、日本におけるアリペイのアクワイアリング(加盟店契約業務)パートナーの1社としてプロジェクトを始動することになりました。

アリペイは営業の大きな武器に

ープロジェクトではどんな取り組みを?

アリペイ導入について、当時構想段階にあったMastercard/Visaのアクワイアリング事業と結びつけたカタチで実現できないか、上司からミッションが私に降りてきたんです。私自身、QRコードを使ったアリペイ決済に可能性を感じていましたので、立ち上げから参加することを決めました。またアリペイ導入による、既存事業との相乗効果を図る必要がありました。その課題は2つ。
1つ目は、インバウンド需要の高い既存加盟店様への提案活動を強化し、アリペイの導入を促進すること。
2つ目は、アリペイを武器として、加盟店の拡大および関係強化を図ること。
この2つの課題実現にむけて準備をすすめ、2016年12月、アリペイ決済サービスを開始することができました。

ーアリペイ導入によるメリットは?

訪日したお客様は、中国国内にいるときと同じようにスマートフォン1つでショッピングができるため利便性が高まり、加盟店様にとっては売上拡大につながります。また、単にモバイル決済の利便性だけでなく、アリペイ決済の特徴であるスマートフォンを利用した効果的な販売促進機能を駆使し、加盟店様への送客を支援することができます。
また、ジャックスにとっても大きなメリットがありました。インバウンド需要に興味を持っている加盟店様は多く、実際話してみても反応がすごくいいです。アリペイ+カードなどのアクワイアリング展開も有効と感じており、既存事業とのシナジー効果は大きく、今後営業の大きな武器になると確信しています。

全国65拠点の営業店舗網を活用してアリペイ導入を推進

ー今後の展開は?

アリペイはまだ立ち上がったばかりですが、現在、中部国際空港(セントレア内免税店)、上新電機、藤崎(百貨店)、イシバシ楽器、大賀薬局など、多くの加盟店様に導入いただいています。
アリペイのようなQRコードを使った電子決済は、これからどんどん拡大していくでしょう。ジャックスでは全国65拠点の営業店網を活用して、各地の営業担当者とも協力して、より一層アリペイの導入を推進していきたいと思っています。

画像提供:中部国際空港株式会社