盗難だけじゃない!クレジットカードによる犯罪被害【後編】

クレジットカード

クレジットカードにまつわる犯罪被害について、前編ではその手口について解説しました。
後編は、被害にあわないための防衛策と、不正利用された場合の金額の支払いについて解説します。

不正利用を防ぐための自己防衛策とは?

クレジットカードの不正利用を防ぐには、カードそのもの、またカード情報を盗まれないことが大切です。

クレジットカードの取扱いは慎重に
必要なときのみ持ち歩く、家で保管するときも目につかない場所に置いておくなど工夫しましょう。
暗証番号に注意する
クレジットカードの暗証番号に、誕生日などの連想されやすいもの使うのは避けましょう。暗証番号をカードごとに変えるのもよいでしょう。万が一、クレジットカードを紛失したり盗難にあった場合は、迅速に警察とクレジットカード会社に連絡し、被害の拡大防止を図りましょう。
スキミングされないよう警戒する
知らないうちに専用の機械でクレジットカードを読み取られ、カード情報を盗まれることがあります。
会計時には、目の前でクレジットカードの決済端末を通してもらうようにしましょう。
クレジットカード情報を入力する際は注意する
銀行やカード会社などの金融機関を装ったメールで公式サイトとそっくりな偽サイトに誘導し、クレジットカード番号、キャッシュカード番号、暗証番号などを入力させるフィッシング被害が多発しています 。金融機関のサイトにログインする場合は、ブックマークやお気に入りからアクセスするようにしましょう。
偽ショッピングサイトに騙されない
ネットショッピングの際に、偽のショッピングサイトで購入手続きをしてしまうケースも多々あります。最近の偽サイトは巧妙化していますが、日本語が不自然、連絡先がフリーメールのアドレス、値引き額が大きすぎるなど、総合的にみると怪しいとわかるサイトもあります。ほかにも、サイトのURLを検索エンジンにかけて表示される情報に不審な点があるなど、偽サイトを見抜くことができる場合もありますので、意識してみてください。

不正に使われた分を支払う義務がある?

クレジットカードそのもの、またはカード情報が盗まれて不正に利用された場合には、不正利用分を支払う必要はありません。その場合は、迅速に、不正利用があったことをクレジットカード会社に連絡してください。カード会社が調査し、不正利用と判明すると請求分を保険で補てんしてくれます。
ただし、利用明細書の送付後60日など、一定期間内にカード会社に連絡する必要があります。また、不正利用について重大な過失(例:クレジットカードの裏面に署名がない、第三者に貸与したなど)があったときなどは、請求を保険で賄ってくれない場合もあります。
もしものときのために、お手持ちのクレジットカードについて、不正利用された場合の対応をあらかじめ確認しておいてください。
なお、不正利用にあったときの損害を一定期間補償してくれるクレジットカードもあります。カード選びに迷ったときは、不正利用時の対応も判断基準の1つになりますね。


盗難によるクレジットカードの不正利用は後を断ちません。不正利用を防ぐための自己防衛策を積極的にとるようにしましょう。また、不正利用分への対応はクレジットカードによって異なりますので、選ぶ際のポイントにしましょう。

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ライター紹介

松本喜子
ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)。
数少ない、保険などの金融商品を販売しないファイナンシャルプランナー。法律事務所で働きながらFP資格を取得。企業内にて数百人のお客様からFPとして家計相談を受け、中立的な独立系FP会社にて経験を積む。現在は、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。
ホームページ:http://hanafp.jp/