ネットショッピングのトラブル回避術【セキュリティ編】

クレジットカード

お店に行かなくても、欲しいものを簡単にインターネットで注文できる便利な時代になりました。ところが、利用するサイトによっては安全性が低く、トラブルにあいかねない場合も……。
インターネットで買い物をする前に安全性の高いサイトか見極めるポイントを解説します。

利用する前に法律を遵守しているサイトか確認を

ネットショッピングを展開する店舗は、リアルショップに比べて誰でも気軽に開店でき、すぐに閉店もできてしまいます。このため悪質な業者も多く、トラブルも絶えないのが実状です。参入が容易なため、運営ノウハウの不充分なショップオーナーも多く、悪質な業者でなくてもトラブルが発生しやすくなっています。
サイトを利用するときのもっとも基本的なチェック事項は「関係する法律をちゃんと守っているか」です。法律と聞くとちょっと難しく感じられるかもしれませんが、トラブルにあわないために、ポイントだけでもおさえておきましょう。

チェックポイントは「特定商取引法」や「不当表示」

まず、ネットショッピングを利用する前段階のチェックポイントとしては「特定商取引法」があります。これは、簡単に言えば「定められた情報をきちんと載せているか」です。
定められた情報とは、販売する事業者名、ショップの住所や電話番号、商品の価格や送料以外に必要な金額、支払い時期や商品の受取時期、返品の方法など。言ってみれば「販売者の情報や今後のやり取りの方法を明確にしているかどうか」です。これらを載せていなかったり、意図的に隠していたりするネットショッピングサイトはトラブルを起こしやすく要注意、といえます。
あわせて重要なのが「不当表示」です。これは、簡単にいえば「より良く見せすぎてはダメ」というもの。一般的に販売事業者としては、商品をより魅力的に見せたい気持ちがあります。しかしその気持ちが強すぎて、実際のものよりもはるかに良いものだと錯覚させるような見せ方などは「景品表示法」によって規制されています。
特に、「今だけ!80%割引」などといった極端な値引きや、極めて豪華な景品が付いてくる場合なども景品表示法で規制されていますので注意してください。

個人情報を暗号化するSSLや本人認証も重要!

次に大事なのが「個人情報保護法」です。もう少し言えば「ネットショッピングの個人情報のやり取りについて、その安全性やトラブルへの配慮をすること」です。
「銀行の残高がなくなっていた」「身に覚えのない買い物の請求書が届いた」などといった事件はたびたびニュースで話題にのぼります。個人情報を盗まれると誰に悪用されるかわかりません。こういった個人情報を盗み取るトラブルに対して、販売事業者が対処しているかどうかです。
一般的な対処法は「SSL」といわれる、情報を暗号化して送受信する仕組みです。「SSL」を導入しているショッピングサイトなら、ブラウザの右下やサイトのアドレスの頭にカギのマークが表示されます。逆に、名前や電話番号などの個人情報をやり取りするにもかかわらず、「SSL」を導入していないサイトには、どんな個人情報も送らないようにすべきだと言えます。
また、別の安全策として、カード会社にパスワードを事前登録する「本人認証サービス」もあります。これはクレジットカード支払いができるネットショッピングのサイトにおいて、カード番号や有効期限に加えて、契約者しか知り得ない登録しておいた認証パスワードを入れることで、本人になりすまして行う不正な買い物を防ぐことができる仕組みです。
また、「電子契約法」も重要なチェックポイントです。これは、購入決定前に利用者に見せる「注文確認画面」を設置しているかどうか、そして「注文内容を確認するメール」を送っているかどうかです。


ネットショッピングは便利な反面、うっかりすると自分の個人情報が悪用されて多額の料金を請求されたり、思いもよらないトラブルに見舞われたりすることがあります。こうしたトラブルに消費者が巻き込まれないよう、事業者へ義務付けられた法律を遵守しているか、個人情報を保護して安全な取引を目指しているサイトかを判断したうえで利用しましょう。

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ライター紹介

山本昌義
一級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者。
「一切の商品を売らない」を基本とし、「金融以外も含めた家計全般の支援」を前提に、多数の相談業務を行う。現在は「婚活FP」として、人生の最初の一大イベント「結婚」に注力。成婚前後の男女から、将来を見据えた家計に関する様々な相談を受けている。
ホームページ:http://yamamotofpoffice.com/