クレジットカードの請求額が払えない…そんなときどうする?

クレジットカード

ショッピングや外食、趣味への投資……。あれもこれもとつい使いすぎてしまい、カード会社からの請求額を見てびっくりしたという経験をした人がいるかもしれません。払えなくなってしまったカードの請求額……そんなときはどのように対処すればいいのでしょうか。

請求額が払えなくなったときに起こること

クレジットカードの請求額が払えないと、次のようなことが起こります。

  1. 引落し不能の連絡
    クレジットカード会社から、書面にて、引落しができなかった旨の連絡があります。クレジットカードの種類やカード会社によっては、この時点で遅延損害金(遅延利息)が発生し、支払うまでクレジットカードが使えなくなる場合もあります。
  2. 電話や書面での督促
    1の書面に記載された期限までに支払いができないと、クレジットカード会社から電話や書面で支払督促の連絡があります。
  3. 更新拒否や解約処分
    督促があったにもかかわらず払えない場合は、クレジットカード会社によっては今後のクレジットカード更新を拒否されたり、強制的にクレジットカードを解約されることがあります。
  4. 裁判
    どうしても請求額が払えない場合、最終的にはクレジットカード会社が裁判を起こし、裁判所から支払督促や訴状が届きます。これも無視をすると、財産や給与などが差し押さえられることにもなります。

延滞は今後の信用にも影響してくる

クレジットカード決済は、カード利用者が現金で支払う代わりにクレジットカード会社が立て替え払いを行い、支払いを猶予してくれた金額を後日返済する仕組みとなっています。これは、カード利用者が約束どおり返済するという「信用」があってこそ成り立つものです。請求額が払えないと信用が下がり、延滞したクレジットカード以外にも不利益が発生する場合があります。

他社のクレジットカードも使えなくなる
延滞金の額や延滞期間にもよりますが、延滞があったという事実は個人信用情報機関に記録され、他のクレジットカード会社も確認できる状態になります。その場合は、他社のクレジットカードも利用できなくなることがあります。
クレジットカードの新規契約やローンの利用が難しくなる
個人信用情報機関に延滞情報が記録されると、支払完了後5年間は、その情報が個人信用情報機関に残ります。そのため、新規でクレジットカードを作成したり住宅ローンなどを組むことが難しくなります。

延滞を防ぐために気をつけたいこと

クレジットカードの請求額が払えないケースには、主に2つのパターンがあります。

お金がなくて払えない場合
この場合は、クレジットカードの利用を計画的にする必要があります。毎月の利用上限額を決める、今後の収入と支出を見越してリボ払いや分割払いを利用するなど、クレジットカード利用時には必ず「いつ」「いくら」支払うのかを決めてから使うようにしましょう。
クレジットカード利用後でも、リボ払いや分割払いに変更できる場合もありますので、クレジットカード会社に確認してみてください。
ミスで払えなかった場合

手違いやミスによってクレジットカードの請求額が払えないケースと、その対策には次のようなものがあります。

引落し口座の残高不足
単純なミスで起こりがちなのが、クレジットカード引落し口座の残高不足です。この対策として、まずは定期的な残高の確認を怠らないことが大切です。クレジットカードの利用額を把握するために、給与口座などとは別の口座を、カード引き落とし用に用意するという管理方法も有効です。また、その場合はお給料日の当日に一定額を送金するなど、自分なりのルールを決めるとよいでしょう。
引越し後の登録変更忘れ
引越しをすると、住所や連絡先などのクレジットカード登録情報の変更手続きが必要となります。これを忘れると、請求書や督促状などが届かず、気がつくと長期間の延滞状態となっていることがあります。このような登録内容の変更忘れを防ぐためには、保有しているクレジットカード一覧を作る、必要な分だけのクレジットカードを持つなど、クレジットカード自体の管理を日ごろから行うことが大切です。

クレジットカードの支払日は、手帳にメモする、毎月携帯にリマインドメールがくるように設定しておくなど、必ず思い出す仕組みを作りましょう。そのたびに、必要額を引落し口座に入金する、クレジットカードの登録内容に変更がないか思い返すなどの習慣を作れば、請求額が払えないという状況は避けられるはずです。その際に、クレジットカード利用額の確認もするようにすれば、利用額を意識する習慣も身につき、計画的なクレジットカード利用にもつながるはずです。


クレジットカードの請求額が払えないと、以降のクレジットカードの利用ができなくなる、ローンを組めなくなるといったさまざまな不利益が起こります。延滞を防ぐためのルールをあらかじめ決め、それを習慣にすることで、快適にクレジットカードを利用しましょう。

参考:
  • 指定信用情報機関のCIC:CICが保有する信用情報
  • 本ページの内容は掲載時点での情報です。

ライター紹介

松本喜子
ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)。
数少ない、保険などの金融商品を販売しないファイナンシャルプランナー。法律事務所で働きながらFP資格を取得。企業内にて数百人のお客様からFPとして家計相談を受け、中立的な独立系FP会社にて経験を積む。現在は、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。
ホームページ:http://hanafp.jp/