早めに備えたい教育資金!学資保険Q&A

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早くから準備しておきたい教育資金。学資保険を利用する人は多いですが、種類が多すぎて商品やプランをどう選んでいいか悩んでしまいます。気になる学資保険のメリットやデメリットをご紹介し、よくある質問にもお答えしていきます。

学資保険のメリット&デメリット

学資保険は、子どもの将来の教育資金を計画的に準備するための保険です。親(祖父母も可)が契約者になり、子どもを被保険者にして加入します。子どもの進学時期に合わせて祝い金や満期保険金を受け取り、入学金や授業料などの教育費に充てることができるという仕組みです。

学資保険のメリット

まず、学資保険のメリットを見てみましょう。

  • 万一の場合も教育資金が確保できる!
    これが一番のメリットです。親が死亡、あるいは高度障害状態になった場合、それ以降の保険料払込が免除されます。もちろん、契約は継続したまま、です。なお、親の死亡時に育英年金が支払われる商品や、親ががんになった場合に、以降の保険料払込が免除される商品もあります。
  • 「返戻率」が100%を超える商品が多い!
    受け取る祝い金や満期保険金の合計額を、払込保険料の総額で割った比率を「返戻(へんれい)率」といいます。学資保険はこの返戻率が100%超、つまり、払った保険料以上にお金を受け取ることができる商品が多いです。そのため学資保険は、「貯蓄性が高い」といわれています。
  • 確実に貯まるので、貯蓄する習慣がない人に最適!
    保険料の払い込み方法を口座振替にすれば、自動的に引き落とされ確実に貯まっていきます。「毎月定期的に教育資金を貯めるのは面倒」という人には最適です。
  • 特約をつけて保障を充実させることも!
    商品によっては、入院や入院中の手術などの保障を特約でつけることもできます。子どもの保障を重視したい人にもよいでしょう。
  • 節税効果もある!
    学資保険の保険料は、「生命保険料控除」という所得控除の対象となり、節税効果もあります。
学資保険のデメリット

次は、学資保険のデメリットや注意点を見てみます。

  • すぐには引き出せない
    祝い金や満期保険金の受取時期は、契約時に決められます。途中でお金が必要になっても、すぐには引き出せないことに注意しましょう。
  • 元本割れのリスクがある
    上記のメリットでご紹介した特約をつけることで、返戻率は下がってしまいます。また、特約をつけすぎると、払込保険料の総額が受け取る保険金や給付金の合計額を下回ってしまう「元本割れ」が生じるリスクも。やむを得ず途中で契約を解約する場合も元本割れリスクがありますので、ご注意ください。

もっと知りたい!学資保険のQ&A

では、学資保険についてのよくある質問に、Q&A形式でお答えしていきましょう。

返戻率が高い商品を選ぶべき?
返戻率は、学資保険選びの最も重要なポイントといえるでしょう。しかし、返戻率が低くても、その分保障が手厚くなっている商品もあるので、商品内容をよく確認する必要があります。保険会社各社の商品設計上、学資保険の返戻率を完全に同じ条件で比較するのは難しいです。可能であれば保険の専門家に相談するといいでしょう。
返戻率を上げるには?
  • 保険料の払込期間を短くする
  • 分割受取をやめ、満期時一括受取にする
  • 特約をはずす(つけない)
  • 保険料の払い方を、月払いから、年払いや全期前納※にする
    • 全期間分の保険料を保険会社に預け、支払期日が来たら順次払ってもらう方法。学資保険では扱っていない会社もある。

などの方法で、返戻率を上げることができます。

いつまでに加入したほうがよい?
親の年齢も子どもの年齢も、若いほうが保険料は安くなります。加入するのであれば、早ければ早いだけよいでしょう。
満期保険金はいつ受け取るべき?
子どもの進路次第ですが、大学入試形態が多様化しているなかで、進学前のタイミングである17歳での満期保険金受取がまず候補に挙げられます。ただし、大学入学後の教育費負担を考えた場合、特に私立大学に進学予定であれば、18歳以降の学資年金形式での分割受取も選択肢になるでしょう。
教育資金を貯められるほかの保険はないの?
「低解約返戻金型終身保険(保険料払込期間中の解約返戻金が低く抑えられているが、その分保険料も安い終身保険)」を活用して、学資保険の代わりにすることもできます。教育資金が必要になる時期に合わせ、解約時期を契約者が自由に選べるのが大きなメリットです。ただし、解約返戻金額の確認や、最適な解約時期の判断を契約者自身が行う必要があることに注意しましょう。

学資保険はオーダーメイドの商品といえます。情報に惑わされず、子どもの進学時期や家計の収支に合わせて、「我が家に合った学資保険」に加入しましょう。保険会社の多くはホームページにシミュレーション機能を用意しているので、検討する際はぜひ活用してみてください。

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ライター紹介

一色徹太
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者
金融商品や保険を販売しない中立的な独立系のファイナンシャル・プランナーとして、個人のマネー・ライフプラン相談、講演・セミナー、執筆等に従事。東証(東京証券取引所)でJPXアカデミー講座の講師も務めている。
ホームページ:一色FPオフィス