忘れちゃいけない!家を購入したあとにかかる固定資産税とは?

ライフイベント

住宅を購入したあとは、住宅ローンを返すだけだと思っていたら大間違い。固定資産税や都市計画税も忘れてはいけません。家を所有している限りずっと支払うお金なので、しっかり理解しておきましょう。

固定資産税や都市計画税とは?

まず、固定資産税と都市計画税とはどのようなものか、見てみましょう。

固定資産税って何?
毎年1月1日時点で固定資産(土地や家など)を所有している人に課される税金(地方税)です。固定資産の価格をもとに税額を計算し、固定資産の所在地の市町村(東京23区内については都)が徴収します。
都市計画税って何?
都市計画税も市町村(東京23区内は都)が課税し、都市計画事業や土地区画整理事業に使われます。固定資産税と合わせて一度に支払うため、都市計画税を含めて総称で「固定資産税」といわれることも。なお、都市計画税は土地・家の所在地によっては、かからない場合もあります。
いつ払うの?

たとえば、東京23区内の固定資産税・都市計画税の平成28年度の納期は、以下の通りです。

  • 第1期 平成28年6月1日から6月30日まで(納期限 6月30日)
  • 第2期 平成28年9月1日から9月30日まで(納期限 9月30日)
  • 第3期 平成28年12月1日から12月27日まで(納期限 12月27日)
  • 第4期 平成29年2月1日から2月28日まで(納期限 2月28日)

固定資産税・都市計画税の納税通知書の発送日は、平成28年6月1日です。

納期は市町村ごとに異なり、払い方は一括払いか年4回払いのいずれかを選択可能です。なお、固定資産を手放さない限り、ずっと支払い続けることになります。

税金の額はどうやって決まるの?

では、固定資産税や都市計画税の税率はどうなっているでしょうか。計算式を見てみましょう。

固定資産税・都市計画税の税率
  • 固定資産税=課税標準額×1.4%(標準税率)
    「標準税率」とは、地方自治体が課税する際の通常の税率のことです。
  • 都市計画税=課税標準額×最高0.3%(制限税率)
    「制限税率」とは、これを超えて課税してはいけないという上限の税率のことです。地方自治体は条例で自由に税率を定めることができるため、制限税率の範囲内で上記と異なる税率を採用している場合もあります。
課税標準額とは?
上の計算式に出てきた「課税標準額」とは、固定資産税の課税対象になる金額のこと。具体的には、固定資産課税台帳(法律により市町村に備えることが義務付けられている台帳)に登録されている「固定資産税評価額」のことをいいます。家や土地の購入価格に税率をかけるわけではない、ということですね。この固定資産税評価額は、3年に一度見直されます。
軽減措置について

固定資産税と都市計画税には、課税標準額を減らしてくれる嬉しい軽減措置があります。いくつかご紹介しましょう。

  • 住宅用の土地の場合(固定資産税)
    • 住宅1戸あたり200㎡以下の部分 → 固定資産税評価額×1/6
    • 住宅1戸あたり200㎡超の部分(住宅の床面積の10倍までの住宅用地) → 固定資産税評価額×1/3
  • 新築住宅の建物の場合(固定資産税)
    • 一定の要件を満たす新築住宅の場合、120㎡(課税床面積)までの部分について、3年間あるいは5年間にわたって固定資産税が1/2
      (平成28年3月31日までに新築された場合の特例)
  • 住宅用地の場合(都市計画税)
    • 住宅1戸あたり200㎡以下の部分 → 固定資産税評価額×1/3
    • 住宅1戸あたり200㎡超の部分(住宅の床面積の10倍までの住宅用地) → 固定資産税評価額×2/3

上記以外にも軽減措置がありますので、住宅を購入する時は事前にしっかり調べておきましょう。

固定資産税・都市計画税の注意点

最後に、固定資産税・都市計画税についての注意点を見てみましょう。

中古住宅を購入する場合は「精算」がある
固定資産税・都市計画税はその年の1月1日時点の固定資産の所有者に対して課税されますので、中古住宅では売主側がその年の固定資産税・都市計画税を支払うことになります。ただし、中古住宅を購入した場合、引き渡しを受けた時点で固定資産税・都市計画税の精算をするのが一般的ですので、注意しましょう。通常、日割りで精算します。
物件によっては高額になることも
固定資産税・都市計画税は毎年必ず払わなければならない固定費用です。購入した物件によっては大きな金額になることもあるでしょう。毎年、納税通知書が届いてからあわてるのではなく、計画的に支払う準備をしておくことが大切です。期間限定の軽減措置もあるので、軽減措置終了後に負担額が上がる点にもご注意を。

固定資産税・都市計画税はとても複雑なので、自分で正確に計算するのは難しいです。疑問点や不明点は最寄りの自治体の窓口に尋ねましょう。固定資産税・都市計画税の基本を正しく理解して、家計に影響が出ないようしっかり準備してくださいね。

参考:
  • 東京都主税局|都税Q&A 固定資産税(土地・家屋)都市計画税
  • 本ページの内容は掲載時点での情報です。

ライター紹介

一色徹太
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者
金融商品や保険を販売しない中立的な独立系のファイナンシャル・プランナーとして、個人のマネー・ライフプラン相談、講演・セミナー、執筆等に従事。東証(東京証券取引所)でJPXアカデミー講座の講師も務めている。
ホームページ:一色FPオフィス