知ってた?税金をカード払いするのがおトクなワケ

マネープラン

税金は現金で支払うものだと思い込んでいませんか? 近年、納税者の利便性向上のため、クレジットカード払いできる税金の種類が増えています。税金をカード払いするメリットと注意点について解説します。

どんな税金がカード払いできるの?

地方自治体に支払う税金の中には、クレジットカード払いができるものがあります。

住民税
前年の収入額に応じて課税される税金です。お給料をもらっている人は、通常は給与天引きで納税していますが、自営業や派遣、アルバイトなどで収入が多い人はご自身で支払う必要があります。
固定資産税
1月1日時点で土地や建物などを持っている人に、土地や建物の評価額に応じて課税される税金です。自治体から納税通知書が送付され、1回または数回に分けて支払います。
自動車税
4月1日時点で自動車を持っている人に、車種や排気量などに応じて課税される税金です。自治体から納税通知書が送付され、5月末などに一括で支払います。
ふるさと納税
ふるさと納税とは、自治体への寄附金のことです。所得税と住民税が減税になり、一定の範囲内なら寄付した金額のうち2,000円を超える部分が、納めた税金の還付または控除として戻ってきます。つまり、2,000円を負担すれば、どこに税金を納めるかを選べるということです。
自治体によっては、寄付へのお礼としてお米、肉、旬のフルーツなどの特産品や、地元観光に使える割引券などを送ってくれます。ふるさと納税をする先は自分の故郷でなくてもよく、複数の自治体から選ぶことができ、カード払いに対応する自治体も180ほど。ふるさと納税のポータルサイトから簡単に検索できます。

カード払いへの対応状況は自治体によって異なり、対応していないところもあります。また、自治体によっては国民健康保険料、介護保険料、水道料金、自転車駐輪場使用料など税金以外もカード払いに対応している場合もあるので、お住まいの自治体に確認してみましょう。これらが該当するようであれば、カード払いに変えてみてはいかがでしょうか。

ポイントもたまる!カード払いのメリット

税金をカード払いにすると、多額の現金を持ち歩く必要がありません。また、忙しい平日に役所やATM、銀行窓口に行かなくても、支払い期限内であれば都合がいいときに税金を支払うことができます。
そして、カード払いにおける最大のメリットは、やはりポイントやマイレージがたまることでしょう。現金払いや口座振替で支払っていた税金をカード払いに変えるだけで、0.5~2.0%がポイントとして戻ってきます。
たとえば、社会人になりたての人が住民税をカード払いにした場合を考えてみましょう。厚生労働省が平成26年に発表した統計結果での大学卒の初任給、年収約200万円をベースに計算すると以下のようになります。

  • 他の所得控除は該当なしとします。社会保険料は仮定の数字です。
【所得割】
200万円-給与所得控除78万円-社会保険料控除26万円-基礎控除33万円
=63万円×10%=6万3,000円
【均等割】
5,000円
【住民税の納税額】
6万3,000円+5,000円=6万8,000円
【カードのポイント付与が2%の場合の獲得ポイント】
6万8,000円×2%=1,360ポイント

住民税をクレジットカード払いにするだけで、1,360ポイントを獲得できることになります。住民税の支払いは給与から天引きされるのが一般的ですが、他に収入がある場合や、会社によっては自ら納付できるところもありますので勤務先に確認してみてはいかがでしょうか。
支払いをカード払いにすることで、手間をかけずに納税できるだけでなく、おトクにもなるならぜひ利用したいですね。

カード払いする際の注意点も知っておこう

便利な税金のカード払いですが、下記のような注意点もあります。

決済手数料がかかる場合がある
納税額によっては手数料がかからない自治体もありますが、1件につき100円前後の決済手数料がかかる自治体もあります。
支払方法が限られる場合がある
クレジットカードによっては、税金の分割払いやボーナス払いができないカードもあります。
領収証が発行されない
原則として、税金をカード払いにすると領収証は発行されません。領収証を発行してもらう場合は、発行手数料がかかる場合があります。

クレジットカードのポイントを得ることが目的で税金をカード払いにするときは、このような決済手数料や領収証の発行手数料も加味して考えましょう。お使いのクレジットカードのポイント還元率と手数料を比較して、おトクにカード払いを利用したいですね。


税金のクレジットカード払いに対応する自治体、払える税金の種類は今後も増えていくことが予想されます。税金の支払いは一度きりではなく、その多くは毎年継続して行うもの。手間をかけずに済ますことができるだけでなく、支払った分だけポイントも得られるのは大きな魅力です。一度利用を検討してみてはいかがでしょうか。

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ライター紹介

松本喜子
ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)。
数少ない、保険などの金融商品を販売しないファイナンシャルプランナー。法律事務所で働きながらFP資格を取得。企業内にて数百人のお客様からFPとして家計相談を受け、中立的な独立系FP会社にて経験を積む。現在は、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。
ホームページ:http://hanafp.jp/