得する銘柄を探そう!ゼロからわかる株主優待

マネープラン

株主優待の達人といわれる人が、バラエティ番組やインターネットで話題になっています。株主優待だけで生活をしているという話ですが、そもそも株主優待とはどういうものなのでしょうか。基本的な仕組みと、初心者が気をつけたいポイントについて解説します。

株主優待ってどんな仕組みなの?

そもそも株式とは、企業(株式会社)が事業活動に必要な資金を得るために発行しているものです。株を買うということは、その企業に出資するということであり、間接的にその企業の経営に参加することを意味します。株を買うメリットとして、株価が上がった場合の「値上がり益」を得たり、会社が上げた利益の還元である「配当金」を得ることができます。そして、株式会社の中には、株主に対して自社商品や割引券などを無料で進呈する株主優待制度を設けている企業があります。2014年の調査では、全上場企業のうち、31.9%の会社が株主優待を行っているというデータもあります。
株主優待を受けるためには、株主優待や配当などの権利が得られる「権利確定日」に、一定数以上の株式を保有していなければなりません。保有株式数が多い・保有期間が長いほど、株主優待の内容がお得になる会社もあります。

株主優待にはどんな種類があるの?

株主優待の内容は、企業によってさまざまです。

商品がもらえる株主優待
食料品や雑貨など、その会社が製造・販売している商品や、株主優待限定のノベルティをもらうことができます。
割引・優待が受けられる株主優待
出資した会社が経営する飲食店やスーパー、交通機関、レジャー施設などの割引券や優待券をもらうことができ、それを使って買い物やサービスを利用することができます。中には、株主しか参加できない限定イベントなどが開催されるものもあります。
金券がもらえる株主優待
クオカードやギフトカード、図書券、お米券といった金券をもらうことができ、出資した会社に関係なくさまざまなお店で利用することができます。もし自分で使わない場合でも、換金性が高いので金券ショップで買い取ってもらうことができます。

初心者が気をつけたいポイント

株主優待を受けるには、まずは株式を購入します。その際は、以下の点に気をつけましょう。

余剰金で購入する
株式を購入するのは、株式投資をするということです。株価(株式の価値)は刻々と変動するので、元本割れ(投資額よりも価値が下がること)もありえます。さらに、投資した会社が倒産すると、株式の価値がなくなり、投資額がゼロになることもあります。株主優待のために株式を購入するときは、生活費のなかから削るのではなく生活余剰金から購入するようにしましょう。
権利確定日の株式保有者となる
権利確定日は企業の決算期により設定されていますが、権利確定日の株式保有者となるには、原則として権利確定日の3営業日前までに株式を購入する必要があります。営業日とは、証券会社などが営業している日を指しますので、土日を挟む場合などは気をつけましょう。
購入後の値動きに注意する
上記のように株価はゼロになる可能性もあります。なるべくリスクを避けるのであれば、全国規模の鉄道会社やライフラインを供給する会社など、倒産しにくい企業の株式を選びましょう。あるいは、株主優待の権利を取得したら株式を売却してしまうという方法もあります。権利確定日の翌日に売却することもできますが、この日は「権利落ち日」といって、一般的に株価が下がることが多くなっています。手放すタイミングにも注意が必要ですね。

最近では、企業がさまざまな工夫を凝らした魅力的な株主優待が増えています。一見メリットが多いようにも思えますが、株式投資にはリスクが伴います。注意点を理解したうえで、自分に合った株主優待を探してみてください。

  • 本ページの内容は掲載時点での情報です。

ライター紹介

松本喜子
ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)。
数少ない、保険などの金融商品を販売しないファイナンシャルプランナー。法律事務所で働きながらFP資格を取得。企業内にて数百人のお客様からFPとして家計相談を受け、中立的な独立系FP会社にて経験を積む。現在は、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。
ホームページ:http://hanafp.jp/