ニュースでよく聞く「消費者物価指数」ってなに?

マネープラン

景気の動向を知らせるニュースで「消費者物価指数」という言葉を聞いたことはありませんか?総務省が発表しているこのデータ、いったいどのように読み解けばよいのでしょうか。

「消費者物価指数」ってどんなもの?

「消費者物価指数(CPI:Consumer Price Index)」とは、消費者の手にわたるときのモノやサービスの値段の総合的な水準を示す指数のこと。総務省が毎月発表しています。調査対象となるモノやサービスは、消費者の家計支出の中で重要度が高いものから選ばれ、5年ごとに見直されます。その調査結果は、経済施策や年金の改定などに利用されているのです。
経済が活発に動くと、たくさんの人がモノを買ったり、サービスを利用するようになります。需要があるので、供給するお店側は少し値段を高めに設定しても消費者が買うということです。これにより、物価は少しずつ上がっていきます。一方、少し前までは、デフレといって物価が下がり続けていました。この時期は、物価の下落にあわせて、消費者物価指数も下落傾向が続いていました。
指数などの推移をグラフにすると、毎日の体温を記録した折れ線グラフのようになります。体温計を見て「今日は低めだな」「今日は微熱だから明日から熱が上がりそうかな」などと判断することにも似ているため、消費者物価指数は、“経済の体温計”とも呼ばれています。

発表されるデータから何がわかるの?

では、最近の消費者物価指数の推移を、総務省統計局ホームページから見てみましょう。「指数」をみることで、物価の基準となる年と比べて、高くなっているのか低くなっているのかがわかります。
2015年現在のデータは、2010年時点での物価を100として算出しています。現在の指数が100より大きければ物価が上がっていて、100より小さければ物価が下がっているという意味になります。例えば、あるモノの値段が2010年で3万円だったのに、2015年には3万1,500円になっていれば、5%上がっているので、2015年の指数は105となります。
2015年4月分(2015年5月29日公表)の消費者物価指数のうち、2010年と比べて大きな差があるものを抜粋して紹介します。

総合:指数 103.8
2010年に比べて、全体的な物価が4%近く高くなっています。
食料:指数 106.5
「生鮮食品」の指数が115.3で、「生鮮食品を除く食料」の指数が104.9のため、生鮮食品の物価が上昇していることがわかります。中でも、生鮮魚介(116.8)、生鮮果物(118.9)、肉類(111.8)などが上がっています。前月比をみると、「生鮮食品」の値は、3月分に比べて3.3%と高い数字になっています。
住居:指数 99.1
住居の値段については、2010年と比べてそれほど変わっていません。
光熱・水道:指数 119.4
特に、電気代(129)、ガス代(118.5)が上がり、全体的に上昇傾向です。
家具・家事用品:指数 95.1
家庭用耐久財(80.5)や、室内装備品(96.6)などが低くなっていますが、寝具類(106.5)や家事雑貨(107.7)、家事サービス(100.9)などは上がっています。
交通・通信:指数 103.6
特に交通(108.3)や、自動車など関係費(104.5)などが上がっています。一方で通信(99.2)は微減です。

消費者物価指数の推移を追っていくと、経済の動きが見えてきます。物価の変動は私たちのお財布にも大きく影響してくるので、今後ニュースなどで解説を耳にしたときには、ぜひチェックしてみてください。

参考:
  • 統計局ホームページ|消費者物価指数(CPI)
  • 本ページの内容は掲載時点での情報です。

ライター紹介

西山美紀
ファイナンシャルプランナー、ライター。AllAbout貯蓄ガイド。
貯まる人・貯まらない人への多数の取材が強み。無理なく楽しい貯蓄法、女性の生き方、ライフスタイルなどをテーマに、女性誌やビジネス誌、WEBで取材・執筆・監修などを行っている。
ホームページ:http://ameblo.jp/nishiyamamiki/