ホントはどうなの?主婦はへそくりをしているのか?

マネープラン

夫に内緒で蓄えをする「主婦のへそくり」。とある調査によると、主婦のへそくり平均額は416万円という驚きのデータもあるほどです。やりくり上手な主婦ほど家族に内緒でコツコツと貯めているようですが、いったいどうやって貯めているのでしょうか?

旦那さんも驚く?主婦のへそくり金額とは

そもそもへそくりとは、「既婚女性が“綜麻(へそ)繰り”という内職で得た少ない賃金を蓄えたお金」から転じて、現在の「主婦の秘密の貯蓄」のような意味で使われるようになったという説があります。「綜麻(へそ)」とは、麻糸を巻いた糸巻きのことで、「綜麻(へそ)を繰る=綜麻(へそ)を作る作業」はかつて女性の仕事でした。封建的な時代には、女性が個人の資産を持つことは難しく、離婚した女性が生活していくのは極めて困難でした。へそくりは、もしもの時に備えるための蓄えだったようです。そういった名残もあってか、現在でも、へそくりをしている女性のほとんどが旦那さんに内緒で…というケースが多いようです。
では、最近のへそくり事情について、詳しくみていきましょう。へそくりについては、家計調査のような統計データがないため、厳密な数字は把握できません。ここでは、いくつかの会社が行ったへそくりに関するアンケート結果を参考にしてみます。
複数のアンケート結果によると、へそくりをしている人の男女別の比率と平均金額は次のようになりました。

  調査対象数 男女比 平均金額
A社結果 1,589人 男性33.0% 
女性47.4%
男性35万円 
女性119万円
B社結果 1,000人 男女合計61.3% 男性136万円 
女性155万円
C社結果 5,945人 男性31.0% 
女性38.0%
男性164万円 
女性175万円

全体的な傾向で見ると、男性の約3割、女性の約4割がへそくりをしているようです。また、へそくりの金額についても、男性が約100万円、女性が約200万円という結果になりました。

みんなどうやってへそくりを貯めているの?

へそくりを実践している人のほとんどは、やはり「家計のやりくり」の中から捻出しているようです。しかしこれは、普通の節約方法と何ら変わらないことも多いですし、家族に秘密で…というのは難しいかもしれません。
家族に内緒で貯めるのであれば、「クレジットカードのポイント利用」がオススメです。つまり、貯めたポイント分をへそくりに回すということです。電気代や水道代などの家計の支出をカードで支払い、貯まったポイントをへそくりに回すことで、節約を意識しなくても自然と貯めることができます。クレジットカードの明細書をウェブで発行してくれるサービスを利用すれば、クレジットカードを使っていること自体を家族に知られずに済むので、ポイントをへそくりにしていることも内緒にできますね。

貯めたへそくり、何に使っている?

さまざまなアンケート結果をみてみると、へそくりをする理由は、昔のような「離婚しても生活ができるように」ではありませんでした。多かった理由としては「夫(妻)のために使う」「子供のために使う」「家族にプレゼントなどのサプライズ演出するため」といったものでした。一方で、「老後のために」「急な出費のときのために」というように、万が一の備えとしてへそくりをしている女性も少なくありません。「へそくり」というと、「自分が自由に使うためにこっそり貯めるお金」というイメージが強いのですが、むしろ家族のために蓄えていると考えたほうがよさそうです。
さらに、「夫婦仲が良いほどへそくり額は低く、仲が悪いほどへそくり額が高くなる」という結果も出ています。家計についてオープンに話し合いをしている夫婦と、別々にお財布を持っている夫婦との差が表れているのかもしれません。


およそ3~4割の人が実践しているへそくり。その目的は、かつてのように、女性が自分自身のために備えるものから、家族のために備えるという性質に変化しているようです。

参考:
  • 明治安田生命|「いい夫婦の日に関するアンケート調査」
  • オリックス銀行|「2014年夫婦の関係と懐事情について」
  • 株式会社マネーフォワード|「2014年夏 ボーナス(賞与)・へそくりの実態調査」
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ライター紹介

山本昌義
一級ファイナンシャルプランニング技能士、CFP認定者。
「一切の商品を売らない」を基本とし、「金融以外も含めた家計全般の支援」を前提に、多数の相談業務を行う。現在は「婚活FP」として、人生の最初の一大イベント「結婚」に注力。成婚前後の男女から、将来を見据えた家計に関する様々な相談を受けている。
ホームページ:http://yamamotofpoffice.com/