デパートや旅行会社の積立って何がおトクなの?

マネープラン

百貨店や旅行会社などで独自に行っている積立サービスを知っていますか?一般的には、1年間など決められた期間に毎月積み立てをすることによって、商品券や旅行券がもらえる仕組みになっています。具体的にどんなサービスがあるのかをご紹介します。

買い物好きにおすすめな、百貨店の積立サービス

百貨店の積立サービスは「友の会」と呼ばれています。一般的に、いくつかのコースから希望の積立額を選び、その金額を毎月積み立てていきます。満期は1年が多く、1カ月分の積立額が上乗せされた金額が、買物券などとして戻ってきます。たとえば、毎月1万円の積立額だとすると、1年間で12万円積み立てれば13万円分になって戻ってきます。年利に換算すれば約8.3%となり、とてもおトクなサービスといえます。

積み立てをしていると、他にも次のような特典が受けられる友の会もあります。

  • ホテルやレストラン、観劇チケットなどの優待が受けられる
  • 会員専用サロンを利用できる
  • 会員限定のイベントなどに参加できる
  • 情報誌が届く

旅行に行く機会が多いなら、旅行会社の積立サービス

旅行積立は、目標額と積立期間をはじめに設定し、「毎月払い」か「一括払い」コースを選んで、積立するのが一般的です。満期時には、旅行積立額にサービス額が上乗せされた金額が、旅行券などとして戻ってきます。この旅行券は、その会社が提供するツアーや航空券などに使えますが、免税品の購入やJR乗車券など幅広く使えるものもあります。旅行積立の内容や旅行会社によって異なりますが、年利は1.5~3%となっており、預貯金の金利と比べるとこちらもおトクになっています。

積立サービスのメリットは?

年利が高い
友の会も旅行積立も、預貯金などと比べると非常に年利が高くなっています。銀行などの定期積立の年利が平均0.03%前後ということを考えると、破格ともいえるでしょう。
満期が短い
満期が1~5年などと短い点も魅力です。友の会や旅行積立のように、当初から年利が決まっている資産運用商品は、年利が高いほど満期が長くなるのが一般的です。低金利の今の時代、友の会や旅行積立ほど高い年利で満期が短い商品というのはなかなかありません。
確実に貯蓄できる
友の会も旅行積立も、口座引落しやクレジットカード払いにより、半ば強制的にお金を貯めることができます。毎年必ずお中元やお歳暮などを買う人や、翌年新婚旅行に行くことが決まっているなど、確実な支出の予定があるときの貯蓄としてはよい方法です。

積立サービスのデメリットは?

積立金の使い道が限定される
積立金は、友の会であればその百貨店の買物券、旅行積立であればその会社が指定した旅行券、というように使い道が限定されています。価格競争が激しい現在、決められた百貨店や旅行会社でしか使えないというのは、デメリットになることもあります。積立の利回りを考慮しても、他の店や旅行会社の方が安いケースもありますので、この点は慎重に考えましょう。
支出が増えるリスク
積立をしたために、予定にない買い物や旅行をしてしまい、逆に支出が増えてしまうということもあるので気をつけましょう。
途中解約のリスク
途中で積立が難しくなった場合、友の会は途中解約ができ、積立額が返金されます。旅行積立も途中解約できますが、その場合は積立金が旅行券で戻ってきます。また旅行積立の場合は、積立回数が少ないとサービス額がつかず、受け取る旅行券の金額が積立額よりも少ないこともありますので注意が必要です。
積立先が倒産するリスク
預貯金には預金保険制度があり、銀行などが倒産しても一定額が保護されます。しかし、友の会や旅行積立にはこのような制度がありません。万が一、積立先が倒産してしまうと、積立金は戻ってこない可能性もあります。

物価や消費税が上がり、支出が増える今の時代には、友の会や旅行積立のように効率的にお金をためられるサービスを利用することはとても大切です。ただし、デメリットもありますので、自分にとって本当に価値があるかをきちんと考えてから利用するようにしましょう。

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ライター紹介

松本喜子
ファイナンシャルプランナー(CFP®、1級FP技能士)。
数少ない、保険などの金融商品を販売しないファイナンシャルプランナー。法律事務所で働きながらFP資格を取得。企業内にて数百人のお客様からFPとして家計相談を受け、中立的な独立系FP会社にて経験を積む。現在は、個別相談、講師、コラムの執筆など、FPとして独立して活躍中。
ホームページ:http://hanafp.jp/