若いうちからチャレンジしてみる?資産運用のメリット

マネープラン

資産運用と聞くと、「お金持ちがしていること」というイメージがありませんか?最近では少額からはじめられる金融商品もあり、元手が多くなくてもチャレンジすることができます。若いうちから投資経験を積みたいという人は、まずは何からはじめればいいのでしょうか。

なぜ若いうちに資産運用をはじめるといいの?

就職して自分で収入を得るようになると、マネープランを考えるようになります。マネープランにおいて資産運用はとても重要。若いうちからはじめると、色々なメリットがあります。

金融・経済の勉強になり、視野が広がる
2015年8月下旬に起きた世界的な株価急落のニュースは多くの人が耳にしたでしょう。それくらい株式や為替の動きは私たちの生活に密着しています。みなさんの会社の業績もこれらと決して無関係ではなく、お給料やボーナスの額に影響が出ることもあるのです。資産運用をはじめると金融・経済に興味がわき、視野が広がります。
低金利に打ち勝ち、将来のインフレ対策にもなる
低金利で貯金が増えずに困っている人も多いでしょう。今は大手銀行に100万円を1年間預けても、税引き後で200円程度しか利息がつきません。低金利時代に負けずに資産を増やすためには、資産運用でお金に働いてもらわなければなりません。
また、昨年から物価の上昇が目立ちます。みなさんの生活に関係する商品やサービスの多くが値上がりしていますが、資産運用によって将来のインフレ(“モノの価値が上がり、お金の価値が下がる”状態が長く続くこと)に備えることもできるのです。
老後の資産形成にも役立つ

将来の自分の年金(公的年金)に不安を感じている人も多いでしょう。たしかに、年金だけでゆとりある老後の生活をおくることは、今の日本では難しいです。しかし、老後を迎えてから資産運用をはじめるのでは遅いといえます。若いうちに資産運用をはじめておけば、大きな資産を形成できる可能性もあります。
例えば、100万円を年3%の利率で10年間複利運用※すると、10年後には約134万円になります。

  • 運用期間中に発生した利息を資産運用の元手(元金)に加えて再投資していく方法。元金が一定の「単利運用」より運用効果が高い。

この複利効果(利息がまた次の利息を生んで増えていく効果)という長期投資のメリットを生かした運用方法は、老後の資産形成に大きく役立ちます。今のうちから「じぶん年金」づくりをはじめるのもよいでしょう。

資産運用の仕組みを知ろう

資産運用は大きく「貯蓄」と「投資」の2つに分けられます。
貯蓄は、主に普通預金や定期預金など元本の保証されている商品を運用することで、安全性が高い代わりに収益性は低くなります。
投資は、主に株式や投資信託、外貨建ての商品などを運用することで、元本の保証はありませんが、上手に運用すれば高い収益が期待できます。ここでは投資に焦点をあててご説明します。

投資において「ローリスク・ハイリターン」はない
投資を知るには、「リスク」と「リターン」の関係を理解する必要があります。リスクとは一般的には「(損失をこうむる)危険性」という意味で使われますが、投資においては「値動きの不確実性」のことをさします。リスクとリターンは密接に関係していて、一般的にリターンが高くなればリスクも高くなります。そのため「ローリスク・ハイリターン」の商品は存在しません。また、投資はいつも成功するとは限らず、損失を出してしまうこともあります。投資をはじめるタイミングにも左右されます。「投資はあくまでも自己責任」ということも理解しておいてください。

初心者向けの商品の選び方

初心者の方は、投資における商品を選ぶにあたり、以下のことを決めましょう。

  1. 目標収益と運用期間
    自分の大事な資産を運用するのですから、「いくらまで増やしたいのか」という目標収益を明確にする必要があります。同時に、運用する期間も決めておきましょう。
  2. 許容できる最大損失額
    「最悪の場合、このくらいまでの損失は仕方ない」という許容できる最大損失額を決めましょう。失敗した時にあわてないように対応策を考えておく必要があります。
  3. 自分なりの見通し
    「景気は良くなりそう」「株価は上がりそう」など、自分なりの見通しをたてておくことも重要です。

これら3点を決めるとおのずと商品が絞られてくるので、コスト(手数料や税金など)についても確認して最終的に決めることになります。
例えば新社会人なら、税制優遇があるNISA(ニーサ/少額投資非課税制度)をはじめてみるとよいでしょう。NISAは2014年1月からはじまった制度で、少額からはじめることができ、NISA口座で運用した投資収益や配当金が一定期間非課税になります。一例として、NISA口座で「毎月自動積立でバランス型の投資信託を購入」、「国内株式と外国株式のETF(上場投資信託)で分散投資」などがあります。


金融商品は数限りなくあり、選ぶのはなかなか難しいかもしれません。まずは、少額からでよいので何かひとつ商品を選び、資産運用をはじめてみてはいかがでしょうか。

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ライター紹介

一色徹太
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP®認定者
金融商品や保険を販売しない中立的な独立系のファイナンシャル・プランナーとして、個人のマネー・ライフプラン相談、講演・セミナー、執筆等に従事。東証(東京証券取引所)でJPXアカデミー講座の講師も務めている。
ホームページ:一色FPオフィス