早めに知っておくと安心!子どもの医療費助成

マネープラン

子どもを産んでから気づくことが多い、医療費助成の重要性。自治体によって助成内容が異なるので、あらかじめこの制度を理解しておくと、住む場所を検討するときにも役立ちます。乳幼児や子どもの医療費助成制度について知っておきましょう。

医療費助成制度とは?

医療費助成制度とは、医療費の自己負担金を軽くする福祉制度のこと。公費負担の助成と、自治体の条例や健康保険による助成があります。まずはこの2つの違いを見ていきましょう。

公費負担の医療費助成制度

公費負担の場合、医療費(全額または一部)を国や地方自治体が負担します。対象となるのは、次のようなケースです。

  • 育成医療(障害のある子どもの自立を支援するための医療)
  • 養育医療(入院・治療が必要な低体重の乳児のための医療)
  • 小児慢性疾患(小児がん、慢性呼吸器疾患、糖尿病など)
  • 指定難病(原因が不明で、治療法が確立していない病気)
  • 生活保護
自治体の条例や健康保険による医療費助成制度

一方、自治体独自の助成や健康保険による助成制度もあります。例えば、下記のような制度です。

  • 高額療養費制度(医療費が一定の金額を超えると、超えた額が払い戻される)
  • 家族療養付加金制度(被保険者の家族の医療費が一定額を超えると、超えた額が払い戻される)
  • 重度心身障害者医療費助成制度(心身に重度の障害がある人の医療費を助成してくれる)
  • ひとり親(母子)家庭等医療費助成制度

本記事で詳しく取り上げる乳幼児や子どもの医療費助成制度もこういった制度のひとつで、自治体が赤ちゃんや子どもの医療費を負担してくれるというもの。「医療証」を提示することで窓口での支払いが免除され、助成を受けられる場合が多いです※。

  • 一部の自治体では負担金が必要です。また、後から申請して給付を受けるというケースもあります。

どうすれば助成が受けられるの?

それでは、乳幼児や子どもの医療費助成を受けるための基本的な条件や、手続きの流れを具体的に見ていきましょう。

助成の対象者
助成を受けるためには、子ども自身も健康保険や国民健康保険などの医療保険に加入している必要があります。なお、生活保護を受けている場合は、公費負担での医療費助成があるため、対象外です。
助成の範囲
カバーされるのは、医療保険の対象となる医療費や薬代など。健康診断や予防接種、入院した際の差額ベッド代などは、助成の対象外となります。自治体によっても規定が異なるので、詳細は各自治体の窓口やホームページで確認しましょう。
助成の手続き
  1. 出産前に各自治体のホームページで、手続き方法を確認しておきましょう。
  2. 出産後、子どもの健康保険の加入手続きを行います。
  3. 子どもの健康保険証が届いたら、役所へ提示し、助成の申請手続きをします。
  4. 医療証が届くので、それを医療機関の窓口に提示すれば、助成を受けられるようになります。

手続きをすべて済ませて医療証が届くまでには、一定の期間がかかります。その間にかかった医療費は後から給付を受けられる場合もありますが、やはり子どもが産まれたらできるだけ早く申請の手続きをしておくといいでしょう。

自治体によって大きく条件が変わる!

助成の範囲だけでなく、内容や条件も各自治体によって大きく異なります。以下の点をチェックするとよいでしょう。

  • 助成の対象となる子どもの年齢
  • 助成されるのは通院費か入院費か、両方か
  • 一部負担金があるかどうか
  • 親の所得制限があるかどうか
乳幼児・子どもの医療費助成の例

住む場所によって助成の内容がどのくらい変わるのかを知るために、いくつか例を挙げてみましょう。

  • 東京都千代田区:18歳まで通院費も入院費も無料。親の所得制限はなく、区内なら窓口での一部負担金の支払いもなし。
  • 神奈川県横浜市:入院費は15歳まで、通院費は小学校3年生まで無料。1歳以降は親の所得制限があり、一定額を超えると対象から外される。
  • 北海道南富良野町:就学中であれば、22歳まで通院費も入院費も無料。親の所得制限はなく、富良野管内なら窓口での一部負担金の支払いもなし。

子どもに病気やケガはつきもの。医療費がどれくらい助成されるかによって、家計への負担は大きく変わってきます。制度は自治体によって大きく異なるので、条件・内容のチェックは欠かせませんね。


まずは、自分が住んでいる自治体の制度について調べてみましょう。行政による制度が充実しているかどうかは、その場所の住みやすさを測るバロメーターにもなります。また、これから妊娠・出産を機に引っ越しを予定している人は、子どもの医療費助成の内容をひとつの基準にして住む地域を検討してもよいかもしれません。

  • 本ページの内容は掲載時点での情報です。