危険じゃないの?初心者が知っておくべきFXのメリット&リスク

マネープラン

「大きな利益が出た!」「大損失を被った……」どちらの声も聞くFX。少ない元手で大きく資産を増やせる可能性があるという魅力の一方で、リスクも気になるところです。初心者が知っておきたいFXの基本をご紹介します。

そもそもFXって何?

「1ドル100円」「昨日より10円円高ドル安」といった言葉が日々のニュースで流れていますね。これらは為替レート、つまり外貨取引をするときの交換レートに関する情報です。為替レートは常に変動しています。そして、その動きをうまく利用して外貨の売買を行い、利益をねらう取引のことをFX(Foreign Exchange/外国為替証拠金取引)というのです。
FXで得られる利益には、「為替差益」と「スワップポイント」の2種類があります。

安く買って高く売れば、「為替差益」が出る

まず、為替差益はどのように生じるのでしょうか。
外貨はポンド、カナダドル、スイスフランなどさまざまな通貨から選ぶことができますが、身近なドル(米ドル)と円を使った「円を売ってドルを買う」という取引で考えてみましょう。
「1ドル100円」のときに、100円で1ドルを買い保有していたとしましょう。為替利益を出すには売る必要があります。下記では、単純化するために1ドル単位での為替差損、為替差益を算出しました。また、為替手数料は考慮しません。

  • 「1ドル200円」になった場合
    1ドルを売ると円が200円買えるので100円(200円-100円)の「為替差益」。
  • 「1ドル50円」になった場合
    1ドルを売っても50円しか買えないので50円(100円-50円)の「為替差損」。

このように、利益を為替差益、損を為替差損といいます。 なお、「為替レートが下がっているときに買って、高くなったら売る」という方法だけでなく、「レートが高いときに売って下がったら買い戻す」という取引も可能です。

金利の高い外貨を買うと「スワップポイント」が得られる
次に、スワップポイントで利益を出す仕組みについてご紹介します。スワップポイントとは「金利差」のことです。通貨(国)によって金利が異なるため、金利の低い通貨を売って高い通貨を買うと、持っている間は差額分の金利差(買通貨の金利-売通貨の金利分)を受け取ることができます。スワップポイントは、金額こそ少ないですが、原則毎日受け取ることが可能です。
ただし、低金利通貨を買う場合は、逆に売通貨との金利差がマイナスとなり支払いが生じるので注意が必要です。2016年現在、円は超低金利なので、円を買う局面ではスワップポイントはおおむねマイナスだと思っていいでしょう。

手軽に投資できるのがFXの魅力

では、そのほかのFXのメリットを詳しくみていきましょう。

少ない資金ではじめられる
小さい金額で大きな効果を得ることができるのがFXの特徴です。株や債券の取引では通常、証券会社に預けた額分しか取引できません。しかしFXの場合は、「証拠金」を担保として預けるとその額以上の取引をすることができます。この仕組みを「レバレッジ」といいますが、レバレッジにより証拠金の最大約25倍の取引が可能になるのです。つまり、4万円預ければ最大100万円の取引ができることになります。
手数料が低コスト
取引手数料を無料としているFX会社も多く、外貨預金や外貨建て債券と比較して低コストで取引が可能です。実質のコストになるスプレッド(買値と売値の幅)はFX会社や通貨ペア(売買する通貨の組み合わせ)によって異なりますが、例えば対ドル/円のスプレッドは0.8銭~1.2銭くらいです。
いつでも取引可能
株式市場は一定の取引時間が定められていますが、FXはほぼ24時間取引可能です。夕方以降から夜にかけてロンドン市場、ニューヨーク市場が順次オープンするため、夜の取引も活発に行われています。

小額から取引が可能で手数料も安いため、手軽にはじめやすいFX。しかし一方で、リスクも知っておかなければなりません。

しっかり理解しておきたいリスク

取引で損失が発生した場合は、証拠金から補てんされます。しかし、損切り(それ以上の損失を出さないために決済して損失額を確定すること)のタイミングを誤った、寝ている間に為替レートが急変したなどの理由で証拠金以上の損失が出てしまうこともあります。そうならないために、損失が一定額に達したら自動的に決済(損切り)できる「ロスカット」という仕組みがあります。
法律改正により悪徳業者は激減したといわれていますが、むやみにレバレッジを効かせて大きな金額の取引を勧めたり、払い戻しを拒んだりするような会社も一部まだ残っているようです。口座開設の際はくれぐれも信頼できるFX会社を選びましょう。


FXには「レバレッジ」や「ロスカット」など耳慣れない言葉も多く出てきます。本で知識を身につけるほか、仮想マネーで練習できる「デモトレード」もおすすめです。リスクと効果をよく理解し、後悔しない取引をしてください。

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ライター紹介

横山晴美
企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する住宅系ファイナンシャルプランナー。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。また、住宅購入は家計・教育費・老後資金・相続など多くの視点が必要なため、ライフプランを見据えた相談を行う。
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