「生協」って何をしているの?会社との違いとは

マネープラン

皆さんは、生協に関してどれくらい知っているでしょうか?身近に生協の宅配を利用している人がいれば、「食べ物を届けてくれて便利そう」という印象があるかもしれません。でも、利用したことがなければ、その仕組みがなかなかわかりづらいものです。生協は食材や日用品などの販売をはじめ、さまざまな事業を展開している法人ですが、株式会社とは成り立ちが大きく異なります。生協にまつわる疑問を解決していきましょう。

生協ってどんなことをしているの?

そもそも生協というのは、「消費生活協同組合」の略。よく「CO-OP(コープ)」とも呼ばれますが、英語の“co-operative”(「協同組合」の意)から来ています。
生協は、利用者である組合員がお金(出資金)を出し合い、協同で利用・運営していく非営利の組織です。利益を上げることを目的とし、出資者が株主である株式会社とは大きく違いますね。
厚生労働省の平成26年度調査によると、日本には活動中の生協が969組合存在します。生協が目指すのは、協同して助け合うことによる、よりよい生活と社会の実現。
事業内容は多岐にわたりますが、主に購買や共済、医療福祉の3つが挙げられます。

購買
食品、日用品、衣料品といった商品の仕入れ・開発・小売等が含まれます。宅配だけでなく、店舗販売も行っています。
共済
組合員が掛金(保険で言う「保険料」)を出し合い、ケガや病気、事故、災害などに見舞われた加入者に対して、決められた金額が支払われるというもの。互いに助け合うための保障の仕組みです。
医療福祉
「医療福祉生協」は、地域住民と医療・福祉の専門家による協同組織のこと。病院や診療所、介護施設などの事業を展開しています。

ほかにも、学生や教職員からなる「大学生協」、住宅リフォームや不動産関連など住まいに特化した「住宅生協」などもあります。環境保全、災害復興、国際支援などの社会的な活動にも取り組んでおり、生協はとにかく幅広く事業を展開している組織なのです。

加入するとどんなメリットがあるの?

生協に加入してサービスを利用すると、どのようなメリットがあるのかを見ていきましょう。購買・共済・医療福祉の事業分野別にまとめました。

購買のメリット
  • 宅配サービスがあるので、子育て世帯、身体の不自由な高齢者、自宅近くにスーパーがない人などにとって利便性が高い。重いもの、大きいものを玄関先まで届けてもらえる
  • 食材だけでなく日用品や雑貨なども扱っているので、生活に必要なものがそろいやすい
  • 注文用紙、電話、インターネットなどで手軽に注文できる
  • 食品の安全性や品質にこだわり、産地や原材料の表示も徹底している場合が多い
共済のメリット
  • 非営利事業なので、掛金が比較的安い
  • 毎年の決算でお金が余れば還元される
医療福祉のメリット
  • 医療や福祉関連の施設を利用できる
  • 健康診断や予防接種などを、組合員価格で利用できる
  • 医療施設が家の近くになくても、使った分だけ後払いの配置薬(置き薬)サービスを利用できる生協も多い

上に挙げたのはメリットのごく一部ですが、生協のイメージが少し具体的に見えてきたのではないでしょうか。

生協のお金にまつわる疑問

なかには「みんなでお金を出し合う」という仕組みがわかりづらいと感じる人もいるかもしれません。ここでは出資金に関連するよくある質問を見ていきます。

Q1:出資金はいくらぐらい必要なの?
加入時の出資金の額は、生協によって異なります。「500円以上」というところもあれば、「1000円以上」など最低金額はまちまちです。中には、「可能であれば5,000円以上」となっているところもあります。
Q2:出資金は戻ってくるの?
出資金は入会金や会費、寄付金ではないので、生協を脱退するときに全額払い戻されます。また、決算時に利益が出ると、配当金として還元されます。
Q3:出資金は引き出せるの?
出資金の引き出し(減資)は可能ですが、申し込み時期が決まっています。年末に申し込んで、春頃に振り込まれることが多いようです。銀行の預金のように、いつでもすぐに引き出せるわけではないので、注意しましょう。また、出資金を引き出した後の残高が、各生協によって決められた最低額以上である必要があります。
Q4:出資金を増やすとどんなメリットがあるの?
出資金は増やす(増資する)ことも可能で、1回ずつの増資、または一定額を自動的に積み立てていく形になります。出資金が多ければ、そのぶん還元される配当金も増えるという点が増資のメリットです。

生協に対する疑問は解けたでしょうか?日本にはいろいろな生協が存在します。興味があれば、まずは運営方針や理念に賛同できる生協があるかどうか、探すところからはじめてみましょう。

参考:
  • 厚生労働省|消費生活協同組合(生協)
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