どうして安い価格で買えるの?免税店の仕組み

マネープラン

海外旅行に行くと空港で見かける「免税店」では、なぜ安く買い物ができるのでしょうか?免税店とは何か、どうして税金がかからないのか、といった疑問から、免税手続きの方法や、酒・たばこなどの上限、沖縄に免税店がある理由まで解説します。

そもそも、免税店って何?

免税店とはその名が示すとおり、税金が免除される店のことで、関税や消費税がかからない商品を置いています。
免税店は国際空港内にある空港型免税店(Duty Free Shop)と、主に繁華街にある市中免税店(Tax Free Shop)の2種類があります。空港型免税店では関税、酒税、たばこ税などが免除され、市中免税店では消費税が免除されます。免税になる理由は、国際空港内はどこの国にも属していないという位置づけだから。これは、機内や船内での免税販売も同じです。
なぜ、税金がかからないのでしょう?まず、免税の条件は「輸出扱い」です。
海外からの旅行者が購入した品物は、いずれ国外に持ち出されますよね。それは、出国する前提でその国を訪れているからです。また、「いずれ国外に持ち出される品物」は、「輸出扱い」に該当します。つまり、免税の条件を満たすため、輸入時に発生する税金や消費税がかからないのです。
この仕組みから、免税店を利用できるのは基本、出国予定のある人だけになります。

もっと知りたい!免税店Q&A

より理解を深めるために、免税店に関するよくある質問をいくつか見ていきましょう。

沖縄や秋葉原に免税店があるのはなぜ?
日本国内には、国際空港以外に、沖縄や秋葉原などに免税店が存在します。沖縄に免税店がある理由は、「沖縄型特定免税店制度」(経済発展のために設けられた制度)があるからです。沖縄県外からの旅行者が、空港内や県内の特定免税店で購入した輸入商品には関税がかかりません。なお、商品の受け取り先は空港です。
秋葉原に免税店が多く存在するのは、外国人旅行者が増加しているからです。しかし、免税の対象は、「外国人旅行者や海外に居住している日本人」。そのため、パスポートの提示が必須です。
2016年1月に、銀座三越に空港型市中免税店「Japan Duty Free GINZA」がオープンし、話題になりました。基本、外国人旅行者が対象ですが、1カ月以内に出国予定のある日本人でも利用できます。こちらも、商品の受け取りは空港です。
大量に購入しても大丈夫なの?
お酒やたばこは特に税率が高くなっています。そのため、安く買い物ができる免税店でたくさん買ってしまいそうですが注意しましょう。大量に購入すると、帰国したとき税金が高くなってしまうのです。
また、成人1人あたりの免税の範囲は決まっています。お酒は1本760mlが3本まで、たばこは紙巻たばこのみの場合200本まで(葉巻たばこのみの場合は50本まで)、香水は2オンス(約56ml)までなどです。その他の購入品は、免税店以外で買ったものでも、合計額が20万円を超える部分は課税の対象になります。1品目だけで20万円を超えてしまう場合、その全額について課税されますが、1品目ごとの合計額が1万円以下のもの(例えば980円のTシャツ10枚)は原則免税となります。
免税手続きはどうやるの?

はじめから免税価格で購入できるケースもありますが、払った税金が後から返金される方式もあります。ここでは、後者の場合を想定して、免税手続きの一例をご紹介します。

  1. 支払い時にパスポートを提示し、免税書類を発行してもらう
  2. 出国するときに、税関で購入品、レシート、パスポート、搭乗券を提出し、免税書類に承認スタンプを押してもらう
  3. 払戻金の受け取り場所(現地の空港または日本の空港)や方法(現金、クレジットカード、小切手)を選択する

免税手続きや返金方法は、国や地域、店によっても異なります。詳しい情報は、旅行前に調べておくか、買い物の際に確認しましょう。


免税店という言葉はよく耳にしますが、仕組みについて知らなかった方も多いのではないでしょうか?免税店がどういうものか理解することで、得をする機会も増えてきます。上手に利用して、賢い買い物をしましょう。

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