マイナス金利でいつも以上に注目?個人向け国債って何?

マネープラン

3種類ある個人向け国債をご存知でしょうか。マイナス金利の導入以降、銀行の金利はますます低くなり、国債に注目が集まっています。一般の国債とは異なり、個人向け国債は最低保証金利が定められているため、運用に自信がない人にも安心でしょう。しかし、「個人向け国債って何?」という人も多いのでは? 個人向け国債とは何か、特徴や注意点、そして運用方法についてお話しします。

マイナス金利で注目される個人向け国債とは!?

国債とは国の発行する債券です。簡単にいうと、国が債券を買った人からお金を借り、満期日に利息を付けて返すというものです。ただし、国と私たちが直接やり取りするのではありません。国が「国債」という債券を発行し、金融機関が仲介するという仕組みになっています。

個人向け国債は、原則として個人のみが保有できる国債で、全部で3種類あります。購入を考えているなら、それぞれの特徴を知っておきましょう。

変動10年型
満期は10年で、変動金利のため半年ごとに金利が見直されます。金利は「基準金利×0.66」です。
固定5年型、固定3年型
5年満期と3年満期の2種類があり、金利は固定されています。固定金利なので、利率が下がる心配はありません。発行時点で満期時の運用利益が計算できるので計画が立てやすいですね。金利は、5年型が「基準金利-0.05%」、3年型が「基準金利-0.03%」となっております。

個人向け国債のメリット

銀行の金利が低くなっている中、個人向け国債最大のメリットは、最低金利が定められているという点でしょう。3種類の個人向け国債は全て、年率0.05%の最低利率が保証されているのです。大手銀行の金利は年率0.001%(普通預金金利、2017年3月現在)なので、預金するより運用性が高いといえるでしょう。最低金利という規定は、国債では「個人向け国債だけに適用される保証」であり、運用初心者には心強い仕組みです。また発行から1年経過すれば途中換金が可能となります。

個人向け国債のデメリット

購入後、もっと利率のいい運用に乗り換えたくなったり、急に現金が必要になったりすることもあるでしょう。途中解約する場合、2回分の利子相当額が差し引かれます。3年、5年、10年という約束で購入しているものを途中で解約するペナルティ料と考えてください。変動金利型の場合は直近2回分の利子相当額が差し引かれるため、金利が上昇している時期に解約すると、ペナルティ額が増えます。
また、発行体である日本国の信用状況の悪化等により、元本や利子の支払いが滞ったり、支払い不能が生じるリスクがあります。

どう購入してどう運用すればいい?

購入の手続きは、証券会社、銀行などの金融機関や郵便局などでできます。保有したい国債の購入期間や取り扱いの有無を確認し、購入代金、印鑑、本人確認書類などを用意して申し込みましょう。

また、3つの商品のどれにするかで悩むなら、金利の高低ではなく投資の目的に合わせて選択するといいでしょう。例えば、3年後の転職に備えて貯める、5年後に控えた子どもの大学受験のために運用する、などです。近い将来に使う予定のない資金ならば、変動10年を選択するといいでしょう。1年経過後は解約してほかの運用に切り替えも可能ですから、比較的、気軽に投資できるところもうれしいですね。

低金利水準の現在は、定期預金のような感覚で行えます。その点では投資初心者向けといえますが、定期預金金利のなかには個人向け国債の最低利率を上回るものもありますので、情報を収集したうえで購入しましょう。

購入後も、他の商品と比較しよう
定期預金代わりという位置づけで個人向け国債を購入したとしても、別の金融商品の利率や値動きには注視しておきましょう。運用中であっても、他に良い商品があれば途中解約を検討したいです。なお、途中解約の際は1万円単位で一部解約も可能ですので、柔軟に対応しましょう。

「国債」という言葉は身近ですが、個人向け国債の特徴である、最低金利保証や途中解約のペナルティについては意外と知られていません。普通預金の金利が低い今、積極的に投資を行うことが求められます。投資や運用に不安がある人は、個人向け国債で投資の第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

  • 本ページの内容は2017年3月22日時点での情報です。
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ライター紹介

横山晴美
企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する住宅系ファイナンシャルプランナー。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。また、住宅購入は家計・教育費・老後資金・相続など多くの視点が必要なため、ライフプランを見据えた相談を行う。
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