動物愛護週間にあらためて考えたい、ペットの終生飼養に必要なこと

マネープラン

毎年9月20~26日は、動物愛護週間です。これは、「動物の愛護及び管理に関する法律」で定められており、国民の間に広く動物の愛護と適正な飼養についての理解と関心を深めることを目的としています。動物愛護週間には、全国各地で啓蒙のためのイベントが開催され、動物とのふれあい体験や譲渡会などが実施されています。今回は動物愛護と終生飼養について、ペットの譲渡会、保険、葬儀・お墓などさまざまな角度から見ていきましょう。

ペットの譲渡会って何?

毎年、身寄りのない多くの犬や猫が殺処分されていることを知っていますか?環境省の統計資料によると、1年間の殺処分数は犬が約16,000頭、猫が約67,000頭にものぼります(2015年度・注1)。しかし、保護された犬や猫を引き受けてくれる里親が見つかることで、殺処分数を減らせる可能性があります。

ペットの譲渡会は全国各地で行われており、さまざまな事情で動物愛護センターや動物愛護団体などに保護された犬・猫と、新しい飼い主候補との出会いの場となっています。いい縁があれば、犬や猫を引き取ることができるのです。

ただし、引き取り希望者が責任を持って飼うことができるのかを見極めるために、審査や講習が行われていたり、さまざまな条件が設定されていたりします。譲渡会への参加を考えている方は、少なくとも次のポイントを再確認しておきましょう。

  • ペットを飼える環境が整っているか(集合住宅の場合は「ペット可」の物件であるか、等)
  • 毎日欠かさず世話をできるか(出張や旅行で不在になることが多くないか、等)
  • ペットが生涯をまっとうするまでの費用を払えるか(学生の一人暮らしは不可、等)

もしもの高額出費に備えるペット保険

ワクチン接種の普及、動物医療の高度化、ペットフードの改善等により、ペットは長寿化しています。しかし、ペットも人間と同じように、病気やケガをすることがあります。人間と違って公的な医療負担のないペットの治療費は高額になるケースが多く、飼い主の負担は小さくありません。そのようなときに心強いのが、ペットに特化した保険です。

ペット保険の保険料は、動物の種類、大きさ、年齢などによって異なります。主に犬や猫を対象としたものが多いですが、なかには鳥、ハムスター、フェレット、爬虫類などが加入できる保険会社もあります。新規加入できる年齢には上限があり、犬や猫の場合は7~9歳ぐらいになると加入が難しくなります。

補償範囲は病気とケガで、予防接種や健康診断、去勢避妊手術などは対象外です。また、特定のケガや病気は補償されない場合があるので、詳細は各ペット保険取扱会社に問い合わせましょう。
補償内容は、主に通院、入院、手術にかかる費用、そしてペットが他人にケガを負わせたり、他人の物を壊したりした場合の個人賠償(個人賠償は主に特約)の4種類です。

ペットの葬儀やお墓にはいくらかかる?

ペットに何があっても最後まで責任を持って世話をすることを終生飼養といい、動物愛護管理法では飼い主の努力義務とされています。ペットが寿命をまっとうしたときに、どう埋葬するかも考えておかなくてはなりません。
ペットを火葬する方法には、次の4つの選択肢があります。

合同火葬
他家のペットと一緒に火葬され、遺骨は合同納骨所に納められます。主な価格帯は12,000円(小動物)~50,000円以上(40kg以上の超大型犬)です。
個別火葬
個別に火葬され、遺骨は納骨と返骨を選べます。主な価格帯は17,000円(小動物)~55,000円(40kg以上の超大型犬)以上です。
立会火葬
火葬場で、お別れから収骨まで飼い主が立ち会います。遺骨は納骨と返骨を選べます。主な価格帯は19,000円(小動物)~57,000円以上(40kg以上の超大型犬)です。
訪問火葬
火葬炉を装備した車が飼い主宅を訪問して火葬します。業者によっては、納骨と返骨を選べます。主な価格帯は15,000円(小動物)~52,000円以上(40kg以上の超大型犬)です。

ペット専用のお墓を購入することもできますが、墓石に10万円~数十万円程度かかり、個別墓地の維持管理費も必要となります。また、ペットと一緒に埋葬してもらえる人間のお墓もあり、最近では需要が伸びています。

一方で、ペット霊園をめぐるトラブルも起きています。なかには、ペット霊園が連絡もなく突然閉園し、ペットの遺骨が放置されるという事件もありました。後悔をしないためにも、前もって霊園に足を運び、火葬場や埋葬地を自分の目で見て、信頼できるところを選ぶようにしたいですね。


動物愛護は、動物を愛し護(まも)ることです。ペットを飼っている人もそうでない人も、動物愛護週間を機会に、自分にできることを考えてみるといいのではないでしょうか。

出典:
  • (注1)環境省 | 統計資料 「犬・猫の引取り及び負傷動物の収容状況」
  • 本ページの内容は2017年8月7日時点での情報です。
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