日常生活に欠かせない百均!でも100円で本当に儲かるの?

マネープラン

生活に必要なものを気軽に購入できる100円ショップ。しかし、ひとつ100円という価格で、どのように利益を出しているのでしょうか。今回は100円ショップの利益構造や売上規模について見ていきながら、お得で便利な利用法についてご紹介します。

100円ショップが利益を生むしくみ

ほとんどの商品が100円で販売されているにもかかわらず、大きな利益をあげている100円ショップ。その理由は、大きく分けると、広告・人件費・流通などにかかるコストの低さ、大量生産・大量仕入れ・大量販売、そして粗利率(売上総利益率)の高さにあります。具体的に見てみましょう。

広告・人件費・流通などのコストが少ない
一般的な店舗やブランドショップは広告宣伝に多額の費用を投じることが多いですが、100円ショップでは広告宣伝費をほとんどかけていません。「何でも100円で買える」というコンセプトそのものが、十分な宣伝になっているからです。
また、商品の値段が決まっているので、値札をつける手間がかかりません。売り上げなどの計算も楽になります。つまり、少ない人数で運営できるため、人件費の削減につながるのです。さらに、商品は問屋を介さずに工場から直接納品されるようにすることで、流通コストも抑えています。
大量生産・大量仕入れ・大量販売
100円ショップの商品は単価が低いので、利益を出すには大量に生産し、大量に仕入れて原価を下げる必要があります。そして大量に販売することで利益を生む、いわゆる「薄利多売」のモデルです。原価を抑えるために、中小メーカーの工場に委託して自社ブランド商品を生産する、海外の工場で生産を行うことで人件費を抑えるなど、様々な取り組みがされています。
粗利率が高い
粗利率とは、売上高に対する売上総利益(売上高から売上原価を引いたもの)の割合のことを指します。
100円ショップでは粗利率の高い商品と低い商品を両方扱っており、なかにはほとんど利益が出ない商品もあるといわれています。しかし、粗利率の高い商品と低い商品を一緒に購入してもらうことを想定し、トータルの粗利率を維持しているのです。たしかに値段が100円なので、ついつい予定外のものまで衝動買してしまうことが多いですよね。

大手100円ショップの売上規模は?

大手100円ショップの売上高ランキングは、1位がダイソー、2位がセリア、3位がキャンドゥ、4位がワッツとなっています。日経の推定によると、この4社の2016年度の総売上高は6,578億円となっており、5年前と比して23%も増加しているそうです。(注1)

また、各社とも店舗数を拡大しており、積極的に海外展開を進めているところもあります。どれくらいの店舗数があるのか見てみましょう。

ダイソー(注2)(注3)
2017年3月期の売上高は4,200億円(前年同期比6.3%増)。店舗数は国内が3,150、海外は26の国と地域に1,800(2017年3月時点)。
セリア(注4)
2017年3月期の売上高は、約1,453億円(前年同期比11.0%増)。店舗数は、直営とフランチャイズを合わせて1,424(2017年3月時点)。
キャンドゥ(注5)
2016年11月期の売上高は、約680億円(前年同期比4.3%増)。店舗数は980(2017年9月時点)。
ワッツ(注6)
2017年8月期の売上高は、約479億円(前年同期比2.9%増)。グループ1,142店中、100円ショップは1,049(2017年2月時点)。

売上高が前年比マイナスの会社はひとつもなく、業界上位の各社の経営は好調だということがわかります。

最近では、100円ショップのコスメやファッション雑貨が女性の間で人気になったり、調理アイテムや掃除用品といった工夫を凝らした便利グッズも豊富なラインナップがそろっていたりします。安さだけでなく、商品開発力やトレンドの発信力も、店舗数の拡大に影響しているのかもしれません。

100円ショップはどのように利用するのがお得?

当たり前のことではありますが、他のお店で100円以上する商品を購入するのがお得な使い方です。ペットボトルのお茶やレトルト食品などは、スーパーマーケットやドラッグストアに行けば100円以下で買えることもありますので、「ついで買い」には気をつけたいところです。
ほかにも、100円ショップのメリットを活かせる利用法として、次のようなものがあります。

試し買い
例えば、料理で試してみたい香辛料があるときや、家庭菜園をはじめてみたいときなど、いきなり本格的なものを買いそろえるのは大変です。100円ショップは、そういった場面での試し買いに向いています。買ってはみたものの、気に入らなかったときや続けられなかったときでも、100円ならあきらめがつきやすいでしょう。
シーズン用品
100円ショップでは、シーズンやイベントで活躍してくれる商品も豊富に扱っています。お花見やピクニックなどで必要になる、使い捨ての紙皿やコップなどを購入したことがある人も多いのではないでしょうか。他にも、お正月やクリスマス、ひな祭りなどの飾り物や、バレンタインやお誕生日などに使えるラッピング用品などを、格安でそろえることができます。最近では、ハロウィンの仮装アイテムや凝ったディスプレイグッズなど、100円ショップの商品とは思えない品質で、バラエティに富んだアイテムがたくさん見つかります。
新生活に必要な生活用品
初めてのひとり暮らしで、当面の生活必需品を安く買いそろえたいときにも、100円ショップは重宝します。お皿やコップなどの食器、フライパンや包丁などの調理器具、掃除用具、トイレカバー、収納用品など、ひと通りのものは購入できるでしょう。
他ブランドとのコラボ商品
100円ショップは、他ブランドとのコラボ商品も取り扱っています。好きなキャラクターのグッズや、他では見られないオリジナルのコラボ商品に出会えたらラッキーですね。

今後もまだまだ成長を続けていきそうな100円ショップ。日本らしいお土産が見つかったり、高品質で低価格な日用品が手に入ったりするということで、最近では外国人観光客の間でも人気のスポットになっているようです。100円ショップは日本が誇れる文化のひとつとも言えそうですね。

出典:
  • (注1)リテールテックJAPAN | 品質・デザイン向上、広がる「100円経済圏」
  • (注2)ダイソー | 会社概要
  • (注3)流通ニュース | ダイソー/年間150店を出店、2017年3月期売上高6.3%増の4200億円
  • (注4)セリア | 29年3月期 決算説明会、会社概要
  • (注5)キャンドゥ | 平成28年11月期 決算短信[日本基準](連結)、会社案内
  • (注6)ワッツ | 平成29年8月期 決算短信〔日本基準〕(連結)、会社概要
  • 本ページの内容は2017年11月17日時点での情報です。
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