意外と知らない天皇陛下のご活動と皇室の費用

マネープラン

2017年12月、天皇陛下の生前退位の日程が決まり、大きな話題になりました。しかし、天皇陛下がこれまでどのようなご活動をされてきたのか、知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。今回は、天皇陛下のご活動の内容について、皇室の方々にかかる費用とともにご紹介します。

天皇陛下の退位は2019年4月30日に決定

2019年4月30日に、天皇陛下が生前退位することが決まりました。退位翌日の同年5月1日には、皇太子殿下が新天皇として即位され、「平成」に続く新しい元号が施行されます。

天皇陛下はどんなご活動をされてきたの?

天皇陛下は、これまで国内外のさまざまな場所へ足を運ばれてきました。しかし実際、どんなご活動をされてきたのか、すぐに答えられる人は少ないかもしれません。まずご活動の種類を見ていきましょう。

国事行為:任命や授与(注1)
内閣の助言と承認のもと、天皇陛下が国民のために行う憲法の定める国事に関する行為を「国事行為」といいます。
具体的な内容は、内閣総理大臣や最高裁判所長官の任命、国会の召集、法律や条約の公布、内閣から届いた書類の確認、褒章(ほうしょう)や叙位の授与などです。文字で見ただけではあまり伝わらないかもしれませんが、実はとても多大な労力を伴うお仕事なのです。
例えば、2016年の1年間にご確認、ご署名、ご押印された閣議決定の書類は、およそ1,000件にもなったそうです。これだけでもご多忙ぶりがうかがえますね。
公的行為:訪問や一般参賀
国事行為に含まれないご活動のことで、政府では「公的行為」と呼んでいます。具体的な内容は、被災地への慰問、国民体育大会や園遊会へのご出席、諸外国への訪問、一般参賀などです。園遊会で一人ひとりにお声がけをされていたり、一般参賀で多くの人々に手を振っていたりするお姿をテレビで見たことがある人は多いでしょう。
その他の行為(私的行為):鑑賞や研究
国事行為や公的行為に含まれない私的な行為は、政府では「その他の行為」と呼んでいます。そのひとつとして挙げられるのが、宮中祭祀です。また、コンサートや美術展の鑑賞、研究なども含まれます。

このように、天皇陛下のご活動は大きく分けて3種類あります。それぞれの内容は多いうえに、毎日のように行われているというご多忙ぶり。体力的にも厳しいのではないかと考えられます。

皇室の方々にかかる費用は?

皇室の方々にかかる費用は、皇室経済法第3条に基づいて皇室費として定められ、国庫から拠出されています。皇室費は、「内廷費」「皇族費」「宮廷費」の3つに分かれているのですが、それぞれどのような内容なのでしょうか(注2)。

内廷費:日常的な費用
内廷費は、天皇陛下をはじめとする皇族方が、日常的に使う費用です。その金額は法律で決められており、2017年度予算では3億2,400万円でした。なお、内廷費は御手元金として皇室の方々の私有財産となります。
皇族費:皇族としての品位を保つための費用
皇族費は、皇族としての品位を保つための費用です。基礎的な金額は法律で決められており、2017年度は3,050万円でした。これは「独立の生計を営む親王及び親王妃」おひとりあたりの年額です。成年か未成年か、独立の生計を営んでいるかどうかといった条件によって、金額は変わります。2017年度予算の皇族費の総額は、2億1,472万円でした。また、皇族費も内廷費と同様、御手元金として皇室の方々の私有財産となります。
宮廷費:おもてなしや整備などに使われる費用
宮廷費は、さまざまな儀式や諸外国へのご訪問、国賓や公賓のおもてなし、施設の整備などに使われる費用です。2017年度予算は、56億7,892万円でした。なお、宮廷費は宮内庁が管理する公金となります。

天皇陛下は2017年に84歳になられました。これまで、たくさんのご活動をされてきて、お疲れもたまっていらっしゃるのではないでしょうか。今後は皇后陛下とともにゆっくりとお過ごしいただきたいですね。

出典:
  • (注1) 宮内庁|天皇皇后両陛下のご活動 国事行為などのご公務
  • (注2) 宮内庁|予算
  • 本ページの内容は2018年2月6日時点での情報です。
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