交通違反の“反則金”って?罰金とは何が違うの?

マネープラン

運転者が気をつけていても、思わぬところに交通違反の危険性は潜んでいます。もし交通違反をしてしまったら、どの程度の反則金が科されるのでしょうか。また、反則金を払わないとどうなるのでしょうか。昨今問題になっている「ながらスマホ」や「あおり運転」のケースとともに見ていきましょう。

似ているようで実は別物!反則金と罰金の違い

交通違反を犯すと、反則金や罰金が科されます。両者は似ているようなイメージがありますが、実は全く異なるものです。

反則金とは
反則金は、犯した交通違反が比較的軽く悪質ではない場合に科せられます。例えば、一時停止違反、駐車違反、シートベルト未着用などです。
反則金は、交通反則通告制度の適用によって発生する行政処分のひとつで、期限内に支払えば刑罰が科されず、前科にもなりません。また、裁判なども免除されます。
罰金とは
罰金は、酒気帯び運転や無免許運転といった悪質な交通違反を犯した場合に科されるもので、ひとことでいうと刑罰です。そのため前科扱いとなり、刑事裁判を受けなければなりません。罰金を受けるというのは、それだけ重大で深刻なことなのです。

反則金の額は?納付しないとどうなるの?

交通違反で科される反則金の額(注1)
どのような交通違反を犯すと、いくらぐらいの反則金を払わなくてはならないのでしょうか。比較的多く見られる反則行為を例に、普通車・二輪車・原付車の場合の反則金額を見てみましょう。
反則行為 車両の種類と反則金額
普通車 二輪車 原付車
免許証不携帯 3,000円
無灯火違反 6,000円 5,000円
徐行場所違反 7,000円 6,000円 5,000円
指定場所一時不停止等違反 7,000円 6,000円 5,000円
信号無視(赤色等)違反 9,000円 7,000円 6,000円
携帯電話使用等(交通の危険)違反 9,000円 7,000円 6,000円
速度超過
(25km/h以上30km/h未満の場合)
18,000円 15,000円 12,000円
速度超過
(高速道路で35km/h以上40km/h未満の場合)
35,000円 30,000円 20,000円

反則金が科される比較的軽微な違反でも、呼び出しに応じなかったり、違反したことを認めなかったり、運転者の態度が悪質な場合は刑罰を科される可能性があります。

反則金を払わないとどうなる?(注2)
交通違反を犯したら、反則告知を受けた日の翌日から7日以内に、銀行または郵便局で反則金を納付しなければなりません。未納のまま告知日から約40日経過すると罰金と同じ扱いとなり、刑事裁判を受けることになります。何度も出頭要請されたにも関わらず応じないでいると、自宅に警察官が来て逮捕されるケースもあります。
警視庁は定期的に、「交通違反長期未出頭者の追跡捜査の強化」を行っており、2016年6月には516人が逮捕されました。逮捕者の違反の内容は速度超過(165人)、携帯電話使用(78人)、一時不停止(59人)、信号無視(50人)、無免許運転(2人)などで、出頭しなかった理由は「仕事が忙しかった」「お金がなかった」「忘れていた」などでした。
どんなに忙しくても、手持ちのお金が少なくても、交通違反を犯してしまった以上、処分を受けなくてはいけません。裁判になったり、前科がついたりするのを避けたいなら、きちんと期日内に反則金を納付しましょう。

気をつけたい「ながらスマホ」と「あおり運転」

増加する「ながらスマホ」の事故
昨今、運転中の「ながらスマホ」が原因の事故が社会問題になっています。2016年には、携帯電話の使用に関係した交通事故が1,999件発生。これは2011年と比較すると約1.6倍の件数です。特に、スマートフォン等の画面を見たり操作したりして起きた事故は、約2.3倍に増加しています。

なお、運転中に携帯電話やスマートフォンを使うと、以下のような罰則等があります。

  • 携帯電話使用等(保持)違反(携帯電話を手に持って通話する、画面を注視するなど)
    罰則=5万円以下の罰金
    反則金=普通車、二輪車:6,000円、原付=5,000円
  • 携帯電話使用等(交通の危険)違反(事故を起こす、交通の危険を生じさせるなど)
    罰則=3カ月以下の懲役または5万円以下の罰金
    反則金=普通車:9,000円、二輪車:7,000円、原付:6,000円

また、「ながらスマホ」による事故は、自転車でも起きています。2017年12月には、スマートフォンを操作しながら電動アシスト自転車に乗っていた女子大学生が歩行者に衝突し、相手を死亡させるという事故が発生しました。
自転車は気軽で身近な乗り物ですが、道路交通法では軽車両とされており、罰金や罰則も定められています。携帯電話やスマートフォンを使いながら自転車を運転することは禁じられており、違反すると5万円以下の罰金が科されます。また、傘を差したままでの片手運転も安全運転義務違反となりますので、絶対にやめましょう。

「あおり運転」の被害に遭ったら?
「あおり運転」とは、後ろから追い上げたり、幅寄せをしたり、急に割り込んだりといった、ほかの車両への嫌がらせとなる運転のことです。2017年6月には、東名高速道路で「あおり運転」が原因の死亡事故が発生しました。他車の乱暴な運転によって高速道路上に停車させられた車が後続の大型トラックに追突され、乗っていた方が亡くなったというニュースを記憶している人は多いのではないでしょうか。
警察庁によると、車の運転によって交通の危険を生じさせる可能性が高い「危険性帯有者」の処分件数は、2016年に674件あったそうです。悪質な「あおり運転」の取り締まりと事故の防止のために、警察庁は危険な運転で事故を起こすおそれのある運転者の免許を、点数の累積がなくても一発で停止(最長で180日間)できる道路交通法の規定を適用するよう、全国の警察に指示を出しました。

万が一、「あおり運転」に遭ってしまった場合は、次のように対処するといいでしょう。

  • 左車線に移動して道を譲る
  • 無理な割り込みをされても入れてあげる
  • 絶対に高速道路の車線上には停車しない
  • 停車させられて相手が車から降りてきた場合は、窓を閉めてドアをロックする

大切なのは、「あおり運転」をされたとしても、平常心を保って安全運転を心がけることです。


小さな交通違反が大きな事故につながることもあります。自動車の場合も自転車の場合も、運転には細心の注意を払わなければなりません。また、違反をしてしまったときは、必ず期限内に反則金を納付しましょう。

出典:
  • (注1) 警視庁|反則行為の種別及び反則金一覧表
  • (注2) 警視庁|交通違反をした場合の反則金の納付方法について
  • 本ページの内容は2018年3月20日時点での情報です。
  • 掲載された情報をもとに、お客様がなされた行為によって生じたトラブル・損害について、当社は一切責任を負いかねます。