島国ならではの魅力がたくさん!国が進める離島支援の取り組みを見てみよう

マネープラン

海に囲まれた島国である日本には、多くの魅力的な離島があります。しかし、離島の人口は減少し続けており、高齢化・過疎化が進んでいるのが現状です。今回は、離島を支援する国の取り組みや、私たちが離島の魅力を体験する方法などをご紹介します。

過疎化が進む離島の現状

総務省統計局の「日本統計年鑑」によると、日本は6,852の島から構成されており、その中でも、「離島振興対策法」の対象となる有人島は254とされています。
1955~2010年の55年間の推移をみると、全国の人口が約4割増加しているのに対し、離島の人口は6割近く減少しました。また、1990~2010年の20年間で離島の高齢者比率は19.4%から35.3%まで上昇しており、過疎地域の高齢者比率(30%)よりも高くなっています(注1)。
過疎化を防ぎ、離島の地域社会の維持を支援するために用意されたのが、「特定有人国境離島地域社会維持推進交付金」です。2017年度に創設されたこの交付金は、離島住民が利用する航路・航空路の運賃の引き下げ、農水産物や原材料などの輸送コストの軽減、雇用機会の拡充、滞在型観光の促進などにかかる費用の補助を目的としています。この交付金の対象となる特定有人国境離島地域は15地域71島で、交付金の2017年度予算額は50億円となっています。

離島を支援するさまざまな取り組み

離島の活性化に携わる地方公共団体や事業者が活用できる国の交付金や制度は、豊富にそろっています。内閣府と国土交通省がまとめた「離島振興のための支援メニュー集」のなかから、「産業活性化」「観光振興」「人材育成」「施設整備」のカテゴリ別にいくつかご紹介しましょう。

産業活性化
  • 離島活性化交付金(国土交通省)
    海上輸送費の低減や戦略産業の育成による雇用拡大等の定住促進、観光の推進等による交流の拡大促進、安全・安心な定住条件の整備強化等、市町村の創意工夫を活かした取組を支援するものです。
  • 産地ブランド発掘事業(農林水産省)
    現在有効活用されていない品種・技術や新たに開発された品種・技術等を活用して「強み」のある産地形成を図るため、実需者をはじめとした関係者のコーディネート、品種・技術等の特性・有用性の分析評価・実証等に取り組む事業です。
観光振興
  • 観光地域ブランド確立支援事業(観光庁)
    国際競争力の高い魅力ある観光地域づくりを促進するため、地域独自の「ブランド」の確立を通じた日本の顔となる観光地域の創出に向けた取り組みを支援するものです。
  • 文化遺産を活かした地域活性化事業(文化庁)
    地域の多様で豊かな文化遺産を活用した、伝統芸能・伝統行事の公開・後継者養成、古典に親しむ活動など、各地域の実情に応じた特色ある総合的な取組に対して補助金を交付することで、文化振興とともに地域活性化を推進するものです。
  • 離島と企業をつなぐ「しまっちんぐ」(国土交通省)
    離島と企業をつなぐ「マッチング」の場を設け、商談などを通じて、離島の活性化につなげる取組を実施。具体的には、離島のニーズを掘り起こすワークショップの開催、コーディネーターによるサポート、交流会の実施など、対話を重視した段階的な取組により離島の活性化のための事業につなげるものです。
人材育成
  • 農業人材力強化総合支援事業(農林水産省)
    次世代を担う農業者を目指す者に対し、就農の検討・準備段階から就農開始を経て経営を確立するまでを一連の流れとして、総合的に支援するものです。
  • 離島漁業新規就業者特別対策交付金(水産庁)
    初期投資負担を軽減し、新規漁業就業者の定着を図るため、新たに離島の新規漁業就業者に対する漁船・漁具等のリースの取組を支援するものです。
施設整備
  • 情報通信基盤整備推進事業(総務省)
    地理的な制約から民間事業者の投資による情報通信環境の整備が期待できないことにより情報格差が生ずる市町村などに対して、地域情報通信基盤の整備に要する経費の一部に交付金を交付するものです。
  • 畜産・酪農収益力強化整備等特別対策事業(農林水産省)

    畜産・酪農の収益力・生産基盤を強化することにより、国際競争力を高め、地域一体となって行う取り組みを支援するために補助金を交付するものです。

    他にも、外国人観光客の誘致、島の文化の後継者育成、空き家・廃校等の有効活用といった、さまざまな支援メニューが用意されています。

離島の魅力を体験してみよう

離島の魅力を知りたい人におすすめしたいのが、内閣府が2017年にスタートした「日本の国境に行こう!!」プロジェクトの公式サイトです。このサイトでは、全部で71の島の魅力が紹介されています。「見る」「食べる」など体験したい魅力別に絞り込むことができ、景色や大自然、動植物、グルメ、イベントといった情報の閲覧が可能です。
実際に離島の魅力に触れてみたいという人は、現地へ足を運んでみてはいかがでしょうか。過去には、国境離島の役割の発信や誘客の拡大を目的としたツアーも行われています。2012年7月には長崎県五島市で男女群島や肥前鳥島を巡るツアーが、2017年11月には対馬・種子島・福江島(五島列島)を観光する無料の体験ツアーが実施されました。
また、離島を体験する方法には移住という選択肢もあります。「日本の国境に行こう!!」のサイトでは、国境離島へ移住した人や、地域おこし協力隊として活動している人の特集記事も掲載されているので、参考にしてみてくださいね。


美しい自然からおいしい食事まで、離島にはさまざまな魅力があります。過疎化が進む離島を応援したい人やユニークな旅先を探している人は、一度訪れてみてはいかがでしょうか。日本の魅力を新しい角度から再発見できるかもしれませんよ。

出典:
  • (注1)首相官邸|国境離島の保全、管理及び振興のあり方に関する有識者懇談会
  • 本ページの内容は2018年4月17日時点での情報です。
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