全国各地に1,100以上!道の駅が注目される理由って?

マネープラン

日本全国には、1,100カ所以上の道の駅があります。ドライブの途中に立ち寄って、おいしいものを食べたりお土産を買ったりしたことのある人も多いのではないでしょうか。道の駅には、その地域の活性化を図るだけでなく、さまざまな機能や役割があります。具体的に見てみましょう。

道の駅って何?どんなことができるの?

ドライブやバス旅行の際に、道の駅にあるトイレや休憩施設に立ち寄ることがあると思います。道の駅にはほかにもさまざまな役割があります。全国各地にある道の駅の活動支援をしている「道の駅連絡会」の公式サイトによると、道の駅の機能は以下の3つがあるそうです。

  • 駐車場やトイレといった休憩機能(Refresh)
  • 観光施設や文化教養施設で地域と交流をはかる地域の連携機能(Community)
  • 道路・観光・緊急医療などの情報発信機能(Information)

交通の安全性・快適性を高めるだけでなく、各地域とのつながりや魅力を引き出す役割もあるのですね。

道の駅には何がある?
道の駅では、地元で採れた野菜や果物、海産物をはじめ、それを加工した漬物、干物、お酒など多彩な商品を購入できます。また、食品以外にも、ご当地キャラクターのぬいぐるみやグッズなどを品揃えしているところもあります。取扱商品の一部はインターネットでも販売されているので、気に入ったものを自宅から注文することができます。
また、果物狩り、田植えや稲刈りといった農作業、味噌作り、おせんべい焼きなどの体験型イベントを開催している道の駅もあります。ドライブに出かけるときは、ルートの途中の道の駅にどんな商品やイベントがあるのか、事前に調べておくことでより一層楽しめそうですね。

道の駅の取り組みを見てみよう

国土交通省は、道の駅を活用して、各地域の雇用創出や経済の活性化、住民サービスの向上などを図るためにさまざまな取り組みを実施しています。そのひとつとして、地方創生の核となる道の駅を選定し、重点的に支援しています。具体的に見てみましょう。

バラエティ豊かな各地の道の駅
道の駅は地域活性化の拠点として期待されており、以下のような種類があります。
全国モデル道の駅
観光・産業・福祉・防災など、地域活性化の拠点として特に優れた機能を持つ道の駅です。2014年に6カ所が選定されました。例えば、岩手県遠野市の「遠野風の丘」は、東日本大震災の際に、復旧・救援に向かう自衛隊や消防隊、ボランティアの方々の後方支援拠点として機能しました。また、群馬県川場村の「川場田園プラザ」では、農業と観光を組み合わせたイベントを実施し、人口約3,700人の村に年間約120万人が来訪しています。リピート率は7割となっており、人気の高さがうかがえます。
特定テーマ型モデル道の駅
特定のテーマで、道の駅の質向上に資する規範となる道の駅です。2017年には、中山間地域やその周辺地域の交通の接続拠点として、地域住民の生活の足の確保に成果を上げている7カ所の道の駅が、「地域交通拠点モデル」に選定されています。
重点道の駅
地域活性化の拠点となる優れた企画があり、今後の支援しだいでその効果が期待できる道の駅です。2015年には、インバウンド観光促進や地方移住・ふるさと納税推進など、各地域の特色を活かした38カ所が選定されました。
全国制覇の強者も!道の駅スタンプラリー
道の駅では、全国を9ブロックに分けて地域別にスタンプラリーを開催しています。100~500円(地域によって異なります)のスタンプブックを入手するか参加料を支払うことで参加でき、集めたスタンプ数に応じてプレゼントがもらえたり、賞品の抽選に応募できたりします。また、9ブロックのスタンプラリーをすべて制覇すると、記念品として認定証とステッカーがもらえます。
道の駅でインターンシップができる
道の駅と大学が連携して、大学生が道の駅で就労体験(インターンシップ)をできる取り組みがなされています。学生にとっては地域活性化や観光PRについて肌で学ぶ場となり、道の駅にとっては若者視点の企画や情報発信などが期待できます。まだあまり知られていませんが、道の駅や地域の魅力をさらに引き出してくれる試みなのではないでしょうか。

道の駅から見る経済

集客や売上で成功している道の駅がある一方で、赤字経営の施設も少なくないといわれています。道の駅は、行政が主体となって開発されることが多く、税金を投入して施設が建てられています。そして、運営が軌道に乗らず赤字になった場合は、自治体の税金から補てんされます。本来、道の駅は地域活性化を担うもの。民間企業と同じように経営努力を重ねて利益を出し、税金依存から脱却しなければ、地域の経済にとって負担となってしまいますね。

道の駅が成功するためには
立派な施設の建設や商品の開発を進めたからといって、必ずしも黒字化するとは限りません。工夫や試行錯誤を繰り返して一歩ずつ先に進むしかないでしょう。
成功している道の駅は、新しい商品の提案や顧客目線の企画・PR活動を地道に続けています。公共的な役割を果たしつつ、商業施設としての魅力を高めていくことで、着実に利益を出しているのです。経営的に自立し、利益を納税や従業員の報酬、納品業者への対価といった形で地域に還元できるようになって、初めて成功した道の駅といえるでしょう。

道の駅の役割や機能、そして楽しみ方は多岐にわたります。今度道の駅に立ち寄ったときは、トイレや休憩だけでなく、地域との関わりや観光拠点としての機能についても目を向けてみてはいかがでしょうか。道の駅をより深く楽しめるかもしれません。

ライター紹介

横山晴美
企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する住宅系ファイナンシャルプランナー。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。また、住宅購入は家計・教育費・老後資金・相続など多くの視点が必要なため、ライフプランを見据えた相談を行う。
ホームページ:ライフプラン応援事務所
出典:
  • 道の駅公式ホームページ|道の駅の取り組み
  • 本ページの内容は2018年5月18日時点での情報です。
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