減らしたい食費!自炊と中食のどちらが節約になる?

マネープラン

日々の食事の種類や方法には、外食と自炊の他に両者の中間に位置する中食(なかしょく)があります。中食とは、家庭外で調理・加工された市販の食品(弁当や惣菜など)のこと、またはそれを自宅などで食べることです。
食費は生活費の中でもかなりの割合を占める場合が多いですが、自炊と中食ではどちらが節約になるのでしょうか。

みんなどれぐらい自炊をしているの?

経済的で健康にも良いといわれる自炊ですが、ひとり暮らし世帯の実態はどうなのでしょうか。ひとり暮らしの人を対象に行われたアンケートの結果から見てみましょう。
株式会社クリエイティブジャパンが実施した「自炊についてのアンケート」(注1)では、自炊を「している」と回答した割合は56.6%、次いで「ときどきする」が23.3%という結果でした。また、自炊を「している」「ときどきする」と回答した人の89.8%が、「自炊するほうが節約になると思う」とも答えています。
また、マイナビニュースが行ったアンケート(注2)によると、一週間のうち自炊をする頻度としては「ほぼ毎食(33.3%)」という回答が最多でした。次いで、多い順に「週3食以下(21.5%)」、「週3食~6食程度(21.3%)」、「週10食~15食程度(12.8%)」、「週6食~10食程度(11.3%)」という結果となりました。約3人に1人がほぼ毎食自炊をしている一方で、54.1%は週の半分以下(10食未満)しか自炊をしていないことがわかります。さらに、自炊でまかなわないときの食事方法は、54.8%が「中食」、36%が「外食」という結果で、自炊以外では中食を選択する人が半数を超えました。

需要が拡大する「中食」のメリットとは?

中食産業の市場規模は拡大している
農林水産省の統計(注3)によると、中食産業の市場規模は、1985年の1.1兆円から緩やかに増加し続け、2011年には5.8兆円にまで成長しています。一方で、外食産業の市場規模は、高度経済成長期以降急速に拡大したものの、1998年をピークに減少傾向をたどっています。
中食には、持ち帰りの弁当や惣菜、ファストフード店のテイクアウトなどが含まれますが、冷凍食品もそのひとつです。日本冷凍食品協会の統計(注4)によると、2016年の家庭用冷凍食品の国内生産額は約2,885億円。2011年の約2,603億円から約11%増加しています。昨今の「時短」ニーズや単身世帯の増加という社会背景もあり、手軽に美味しく食べることができて、ある程度の長期保存に耐えられる冷凍食品の需要は高まっているようです。
中食の豊富なメリット

中食を選ぶ人が増えている理由はどこにあるのでしょうか。中食のメリットを見てみましょう。

  • お金のかかる外食よりも経済的
  • 調理や片付けにかかる手間や時間を減らせる
  • 疲れていたり、料理をする意欲がなかったりするときに便利
  • 自宅で静かに落ち着いて食べられる
  • 自分では作れない料理を自宅で食べられる
  • 目が離せない小さい子どもがいても、最小限の負担で食事ができる
  • 単身者や高齢者は、必要なぶんだけ少量で購入できる
  • 無駄なくさまざまな食材を摂取できる

中食は単身者をはじめ、子育て中の家庭や共働きの夫婦、高齢者などの多様なニーズに対応できる食事スタイルなのですね。

結局は自炊と中食のどちらが節約できるの?

自炊をすれば、余分なお金をかけずに食事を用意することも不可能ではありません。セール品や特売日を狙って食材をお得に購入したり、安価な食材を活用したり、節約レシピをインターネットで見つけたり、さまざまな工夫によって食費を抑えることができるからです。中食も高いものから安いものまであるので一概にはいえませんが、「食費の節約」という観点ではやはり自炊に軍配が上がるでしょう。
しかし、残り物や限られた食材を上手に使って料理するには、それなりの経験とスキルを要します。また、料理をしていなかった人が自炊を始めるとなると、調理器具も必要になります。さらに、調理に時間がかかるという点が自炊における最も高いハードルでしょう。
中食は、「時間の節約」という観点では心強い選択肢です。中食をうまく取り入れて手間や時間を減らせれば、もっと身体を休めたり、家族と過ごしたりする余裕も生まれるでしょう。仕事のパフォーマンスや家族関係にもよい影響をもたらすのではないでしょうか。
自炊と中食のどちらを選ぶにしても、ひとつだけ注意したいのは、食費の節約に重きを置きすぎないことです。自炊をするときに、安いからといって同じ食材ばかりを使っていては、栄養のバランスが偏ってしまいます。手軽で美味しい中食も、塩分や脂肪のとりすぎには気をつけなければなりません。
食生活が乱れて体調を崩すと、仕事や生活に支障が出るだけでなく、医療費の負担が増える可能性もあります。食費、時間、栄養バランスなどを総合的に考えて、自炊と中食を上手に使い分けるのが一番の節約になるのではないでしょうか。


自炊と中食、それぞれにメリットがあります。食費の節約だけでなく、時間の節約や心身の健康などのことも考えながら、自分のライフスタイルに合った食の選択をしていきたいですね。

出典:
  • (注1)株式会社NEXER|【一人暮らしの自炊事情】自炊についてのアンケート
  • (注2)マイナビニュース|自炊はコスパ悪い?一人暮らし世帯の過半数が「自炊は週の半分未満」
  • (注3)農林水産省|食品産業の役割と動向
  • (注4)日本冷凍食品協会|2017年4月20日統計速報資料
  • 本ページの内容は2018年5月18日時点での情報です。
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