1人の時間を充実させる!「おひとりさまサービス」が拡大中

マネープラン

単身世帯の増加や単独行動を楽しむ人が多くなってきたことから、「おひとりさまサービス」が広がりを見せています。みんな1人でどんなところへ行き、どんなことを楽しんでいるのでしょうか。今回は、おひとりさまサービスについて詳しく見ていきましょう。

みんな1人でどこに行っているの?

まずは、「おひとりさま」がどんな場所へ行っているのかを、マイボイスコムの調査結果(注1)から見てみましょう。飲食店のトップは「チェーンのカフェ・喫茶店・コーヒーショップ」(47.1%)で、「ファストフード店」(42.1%)、「ラーメン店」(36.5%)、「牛丼チェーン店」(35.4%)が続きます。
レジャー施設では第1位が「映画館」(29.4%)。第2位は「美術館・博物館など」(21%)、第3位は「ホテル・旅館の宿泊」(18%)、第4位は「国内旅行」(17.9%)、第5位は「コンサート・ライブ・観劇」(15.5%)となっています。
飲食店やレジャー施設を1人で利用する理由として、回答の約6割を占めたのが「自分のペースで自由に利用したい」でした。そして4割弱は「ひとりの方が気が楽」と答え、「自分の好きなことを、思う存分やりたい」「ひとりで利用することに抵抗感がない」はそれぞれ3割弱となっています。
また、飲食店やレジャー施設を1人で利用することへの抵抗感については、「抵抗感がある」が14.5%、「場所などによっては抵抗感がある」が47.5%、「抵抗感はあまりない」が30.5%となりました。抵抗を感じる人は6割以上ですが、それほど感じない人も約3割いることがわかりますね。

おひとりさまが増加する背景とは?

おひとりさま消費が増えている背景には、単身世帯の増加があります。厚生労働省の調査(注2)によると、2016年6月時点で「単独世帯」が占める割合は全世帯の26.9%で、「夫婦と未婚の子のみの世帯」の29.5%に次ぐ第2位。また、単独世帯数は1,343万4,000世帯で、1986年の682万6,000世帯からほぼ倍増しています。
しかし、おひとりさまサービスを利用するのは単身者だけとは限りません。近年、外食やレジャーなどをあえて1人で楽しむ「ソロ活」という言葉が誕生しています。この言葉には「孤独で寂しい」や「ひとりぼっち」のようなネガティブなイメージはまったくありません。ソロ活を行う人たちは、むしろ積極的に1人で活動し、充実した時間を過ごしているのです。
ソロ活が広がった要因には、SNSの存在もあるでしょう。ソロ活を楽しむ人たちは、自身の活動を「1人○○」(「1人カラオケ」「1人焼き肉」など)と表現し、SNSに投稿することで友人とのコミュニケーションにつなげているのです。人とのつながりを大切にしつつ、1人の時間も充実させているのですね。
船井総合研究所によると、おひとりさまの市場規模は約17兆円といわれています。コンビニ業界の売り上げが約9兆円なので、その2倍に迫る勢いとなっています。

定番から変わりダネまで!1人で楽しめるサービス

おひとりさまでも楽しめるサービスには、具体的にどのようなものがあるのでしょうか。
「1人で行動するのが苦手」という人でも利用しやすいサービスとしては、カフェやラーメン店などがありますね。忙しいランチタイムであれば、1人で食事をしている人も多く、周りの目も気にならないでしょう。
少しハードルは上がりますが、最近ではおひとりさま向けの焼き肉店も増えています。隣の席との間隔を広めに取ったカウンターで、ひと切れから注文できるお肉を1人用のコンロで焼けるなど、おひとりさまでも気兼ねなく利用できる工夫がなされています。
遊園地やテーマパークのなかには、1人で訪れたほうが便利なシステムを導入しているところも。東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンには「シングルライダー」というシステムがあります。アトラクションに1人分の空席があれば、1人で利用するお客さんを優先的に案内してくれるサービスです。おひとりさま専用の入口が用意されており、タイミングがよければ、1時間待ちのアトラクションもたったの数分で乗車できます。
旅行会社のサイトでは、おひとりさま向けの旅行・宿泊プランやツアーがたくさん見つかります。添乗員が同行する1人参加限定のツアーなら、おひとりさま初心者にも安心でしょう。
最近では、1人キャンプで活躍する軽キャンパー(軽自動車をベースにしたキャンピングカー)が注目を集めていたり、パートナーがいなくても結婚式が挙げられる「ソロウエディング」がニュースで取り上げられたり、おひとりさま向けのサービスや商品は様々な方向に広がっています。
また、グルメやエンターテインメントなどの情報雑誌「東京ウォーカー」の出版元であるKADOKAWAは、昨年、「おひとりさま専用Walker」を発行しました。創刊以来、“誰かと過ごす”ことを前提に誌面作りをしてきた同誌にとって新たな試みで、その後SNSなどで話題となり重版にもなりました。このように、おひとりさまをあと押しするサービスは広がりつつあるのです。


飲食店やレジャー施設を1人で利用していたら「寂しい人と思われるかも…」という考えは、ひと昔前のもの。最近では、バラエティ豊かなおひとりさまサービスが増えてきています。ちょっとした空き時間や、1人になりたい気分のときに利用してみてはいかがでしょうか。

出典:
  • (注1)MyEL|おひとりさま(一人でのサービス利用)に関するアンケート調査
  • (注2)厚生労働省|平成28年 国民生活基礎調査の概況|結果の概要
  • 本ページの内容は2018年5月30日時点での情報です。
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