いつもの買い物が社会貢献につながる!「エシカル消費」って?

マネープラン

エシカル消費とは、倫理的な目線でモノを購入・消費することで、社会問題や環境問題の解決につながる行動です。普段のお買い物をする際にエシカル消費を意識して、身近なところからよりよい社会づくりに貢献してみませんか?

エシカル消費の定義とは?

エシカル(ethical)という英語には、「倫理的な」「道徳的に正しい」「道義にかなった」などの意味があります。では、エシカル消費、つまり倫理的な消費とはどのようなものなのでしょうか? 一般社団法人エシカル協会は、エシカル消費を「人と社会、地球環境のことを考慮してつくられたモノを購入あるいは消費する」ことと定義づけています。同協会がエシカル消費の理念として掲げているのは、次の6つです(注1)。

  1. 自然環境を損なわない
  2. 自然環境が良くなる
  3. 社会の悪(児童労働や労働搾取など)を助長しない
  4. 社会の善(助けを必要とする人々を支援するなど)を促進する
  5. 地域社会、地域経済を損なわない
  6. 地域社会、地域経済を応援する

私たちの消費行動は、良い意味でも悪い意味でも世界に影響を与えています。消費者一人ひとりがエシカル消費の理念を意識しながらモノを選び、買うようにすれば、世界で起きている環境問題や貧困・人権問題の解決に貢献できるのです。

エシカル商品にはどんなモノがある?

では、具体的にどのようなモノを購入するのが「エシカル消費」と呼ばれるのでしょうか? 詳しく見ていきましょう。

消費と社会貢献の関係性
環境に優しいリサイクル素材を使った商品、資源保護関連の認証ラベルが入った商品を選ぶ
→環境保護につながります。
被災地の特産品を購入する
→その地域の経済復興を応援できます。
地元の特産品を選ぶ
→地域の活性化や輸送エネルギーの削減が期待できます。
障がいがある人を支援する事業所の商品を買う
→障がいがある人の自立や雇用を助けられます。
売上金の一部が特定の団体や地域へ寄付される商品を選ぶ
→商品購入を通じて社会貢献ができます。
適切に管理された森林資源からつくられた商品、自然環境や水産資源を守って獲られた水産物、持続可能なパーム油を使った商品を消費する
→環境や生物、資源の保護につながります。

地域の応援、人の支援、環境の保護などさまざまな角度から社会貢献に参加できるのですね。
エシカル商品を選ぶ際のポイントとして、認証ラベルやマークを参考にするのも良いでしょう。環境保全に役立つと認められた商品につけられる「エコマーク」や、農薬や化学肥料などを使用していない農産物などにつけられる「有機JAS認証」などがあります。

アパレルにも広がるエシカル商品

エシカル商品の種類はとても豊富で、日々私たちが口にしている農産物だけでなく、ファッションの分野にも広がっています。

アウトドアブランドのパタゴニアは、自社の商品を通じて環境問題に取り組んでいます。ペットボトルからフリースをつくったり、環境負荷を最小限に抑えたオーガニックコットン製品を開発したりしています。生産コストが増加しても、「環境・人体に良いものを世の中に送り出したい」という想いから、この取り組みが始まったそうです。また、売り上げの1%を自然環境の保護・回復のために寄付する「1% For The Planet」という活動を1985年から続けており、多くの企業がこれに賛同しています。

イギリス人ファッションデザイナーのヴィヴィアン・ウエストウッド氏は、貧困にあえぐアフリカの女性たちの手でつくられたバッグを販売し、女性たちに仕事と収入をもたらしました。また、南アメリカの先住民が天然ゴムの売上から収入を得られる仕組みをつくるために、天然ゴムを素材としたバッグを販売したこともあります。

フェアトレード商品を通じて世界に目を向けよう

海外からの輸入品を購入する際に意識したいのが、フェアトレード商品を選ぶことです。公正取引・公正貿易を意味するフェアトレードとは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で取り引きすること。そのような取引を通じて販売されるフェアトレード商品には、コーヒーやバナナなどの食品やコットン製品などがあります。
途上国でつくられた製品が非常に安く販売されているのを見かけますが、そのような価格が成り立っている理由を考えてみましょう。低価格の背景には、低賃金での過酷な労働、児童労働、環境破壊といった、途上国が払っている大きな犠牲が存在しているのです。これまで、先進国による大量生産・大量消費によって、立場の弱い途上国が搾取され続けてきました。しかし、フェアトレードでは適切な値段で取り引きされるため、途上国における労働環境の改善、生産者や労働者の生活向上、安定した収入などにつながるのです。

フェアトレード商品を選び、使用することは、もちろんエシカル消費に含まれます。エシカルな消費という選択は、生産者・労働者に払われる適正な賃金を生み出し、搾取や虐待をなくすことにつながり、世界の社会・環境問題を解決する助けとなるのです。


ファストファッションが人気な昨今、「安いから」「流行っているから」という理由で買い物をする人も多いでしょう。しかし、どんな材料で、誰によって、どうつくられているかまで考えながら商品を選ぶことで、消費行動だけでなくモノとの関わり方も変わってきます。誰もが喜ぶ社会への一歩として、今日からエシカル消費を心がけてみてはいかがでしょうか。

出典:
  • (注1)一般社団法人エシカル協会|エシカルな消費とは
  • 本ページの内容は2018年9月21日時点での情報です。
  • 掲載された情報をもとに、お客様がなされた行為によって生じたトラブル・損害について、当社は一切責任を負いかねます。