航空系から飲食・レジャーまで!気になるマイレージの仕組みと使い方

マネープラン

「マイレージ」とは、飛行機の搭乗距離に応じて、利用者にさまざまな特典を付与するポイントプログラムのこと。このプログラムでたまるポイントは「マイル」と呼ばれます。現在では、航空会社だけでなくさまざまなサービスで導入されています。今回は、企業がマイレージシステムで得られるメリットや、航空系以外のマイレージシステムについてご紹介します。

よく耳にする航空系マイレージはどんなもの?

マイルは、フライトや提携ホテルの宿泊などでためることができ、ためたポイントの使い方もさまざまです。具体的なため方・使い方を航空系大手2社の例で見てみましょう。

JALマイレージバンクのため方

フライトの場合、羽田と沖縄の往復で1,968マイル、成田とパリの往復で12,388マイルがたまります。そのほか、以下のようなサービスの利用でもマイルがたまるようになっています。

  • 提携ホテルでの宿泊
  • レンタカー
  • 宅配サービスの利用
  • 約350店舗以上からショッピングができるインターネットサービス
  • 提携する約3万5,000の実店舗利用
JALマイレージの使い道は
航空券の場合、国内線が6,000マイルから、国際線は7,500マイルから利用できます(いずれも片道)。座席のグレードアップにも使えるので、いつもの旅を少しリッチに楽しむこともできるでしょう。そのほか、WAONポイントを含む各種ポイントや商品に交換できます。旅だけでなく日常生活でもおトクに利用できるのですね。
ANAマイレージクラブのため方

フライトの場合、国内線や国際線、提携するスターアライアンス加盟の航空会社利用でマイルがたまります。提携するホテルでは、1回の滞在につき300~500マイル程度が相場です。そのほか、以下のようなサービスの利用でもマイルがたまるようになっています。

  • 保険
  • ふるさと納税
  • 外貨両替

月額300円(税別)のANAマイレージクラブモバイルプラス有料会員に加入し、モバイル端末を利用して支払うと、マイルが3倍たまる特典もあります。

ANAマイレージの使い道は
航空券の場合、片道5,000マイルから利用できます。そのほか動画配信サービスや車検、美容や寄付、マンション購入などで利用可能。また、1マイルから利用できるANA SKY コイン(電子クーポン)もあります。上手に活用すれば、マイルを無駄なく利用することができますね。

企業がマイレージシステムを導入するメリットは?

利用者はさまざまな特典が受けられるマイレージシステムですが、このようなサービスを導入することで、企業にはどのようなメリットがあるのでしょうか。

マイレージシステムを支える優良顧客
マーケティング用語である「パレートの法則」をご存知でしょうか。一般的に、売上の80%は上位20%の顧客が支えているというもので、「20対80の法則」とも呼ばれています。つまり、売り上げに貢献してくれる2割の優良顧客がいることで、利益の還元を行ってもマイレージシステムを含む各種サービスが成り立つ仕組みになっているのです。
利益の還元で顧客をつかむ
サービスの利用や購入額の多い顧客ほどマイルが多くたまるので、売り上げに貢献してくれる優良顧客を識別しやすくなります。そうした優良顧客だけが獲得できる特典を用意すれば、自然な形で優遇サービスが提供できるでしょう。
また、さまざまな特典を付与することで利益を還元したり、別のポイントや異業種サービスとの交換・利用が可能だったりすることで、顧客の流出を防止することができます。たまったポイントが日常生活のさまざまなシーンで幅広く利用できることで、顧客の利便性も高くなり満足度も向上するのですね。
マイレージシステムそのものに宣伝効果が
マイルをためる・使うというシステム自体が、顧客にお得さをアピールする宣伝材料となります。また、単なる割引や値引きと異なり、マイルをためることの楽しさもあるでしょう。マイレージシステムそのものが宣伝効果を持ち、メリットを感じる顧客が自然と集まってくることで、利用者の増加につながっていくのです。
貴重な顧客データの収集も可能に
取得した顧客のデータを分析・活用することで、顧客が喜ぶ商品やサービスをより充実させることができます。還元そのものや提携企業の増加など、利用促進における戦略の幅も広がるでしょう。

このように、利益の還元や宣伝、データの分析・活用などさまざまなメリットが得られるため、企業はマイレージシステムを導入しているのです。

車に食事に映画、広がるマイレージシステム

最近では幅広いサービスで見かけるようになったマイレージの仕組みですが、航空系以外のマイレージシステムを見てみましょう。

高速道路で使える「ETCマイレージ」
ETCマイレージサービスは、支払った通行料金の額に応じてポイントがたまるシステムです。ポイントは対象道路によって変わり、NEXCO東/中/西日本は10円で1ポイント、名古屋高速道路公社は100円で1ポイント(加算ポイントあり)など。たまったポイントは単位に応じて還元額(無料通行分)に交換可能で、対象道路の通行料金に利用できます。
いきなりステーキの「肉マイレージ」
炭焼ステーキ専門店のいきなりステーキでは、食べたステーキのグラム数が肉マイレージとしてたまります。通常の肉マイレージカード特典は誕生月クーポンのみですが、たくさん食べて肉マイルのランクが上がると、クーポンやステーキ・ドリンクなどの特典がもらえます。この肉マイレージには、70歳以上限定のシニアカードもあり、敬老の日にクーポンがもらえたり、行列時は優先的に入店できたりする特典があるそうです。
TOHOシネマズの「シネマイレージ」
TOHOシネマズで映画を観るとマイルがたまるシステムで、本編上映時間1分で1マイルたまります。たまったマイルは、ポップコーンやドリンク、1ヶ月フリーパスポートに交換可能。また、マイルの積算とは別に、毎週火曜日は映画を1,400円で鑑賞できる、映画を6本観ると1本無料といった特典もあります。

マイレージシステムはフライトや宿泊などの非日常だけでなく、普段の生活でためる・使うことができる、とても便利なものです。企業にとっては、顧客を囲い込むための強力なツールとなります。双方にとってメリットの多いシステムなのですね。

ライター紹介

横山晴美
企業に所属せず、中立・公平の立場で活動する住宅系ファイナンシャルプランナー。新規購入・リフォーム・二世帯住宅を問わず、家に関することなら購入額から返済計画まで幅広く対応。また、住宅購入は家計・教育費・老後資金・相続など多くの視点が必要なため、ライフプランを見据えた相談を行う。
ホームページ:ライフプラン応援事務所
  • 本ページの内容は2018年9月21日時点での情報です。
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