スキルアップへの自己投資に関する意識調査

リサーチ

ビジネスマンとして成長するために、みなさんはどのくらい自分に投資をしていますか?
今回は、20代~40代男女の社会人600人にアンケートを実施して、スキルアップへの投資事情を調査。その目的やスキルアップの内容、投資している金額をリサーチして、社会人の成長に対する意識を探りました。

およそ2人に1人は、スキルアップに取り組んでいる!

まず見てみたいのは、どれだけの人が、どんな内容で仕事のスキルアップに取り組んでいるのか。それについて、全体のアンケート結果を見てみましょう。

1 スキルアップのために行っていることはありますか? はい:48.5%、いいえ:51.5% 何を行っていますか? 1位:現在の職業に応じた資格を取得する…144人 以下 国際化に向けて、語学を身につける…118人、仕事効率化やマナーなど、ビジネススキルを身につける…113人、他業種の人との交流を通し、仕事に必要な人脈をつくり、情報交換を行う…76人、経営理論など、将来必要になる技術や知識を学ぶ…74人、社内、もしくは同業の人との交流・勉強会を行う…71人、その他…3人 ※複数回答可

2 最もスキルアップに取り組んでいる年齢層 20代:57.0%、30代:47.5%、40代:41.0%

スキルアップについて「行っていることはない」と答えたのは、全体の51.5%。残りの48.5%は、「何かしら行っている」ということになります。つまり、約半数の社会人はスキルアップに取り組んでいると言っていいでしょう。

また、“スキルアップに取り組んでいる”割合を世代別・男女別で見ると、20代は57.0%と高く、ついで30代の47.5%、40代の41.0%という結果になりました。さらに男女別で見ると、男性が55.3%と高いのに対し、女性は41.7%と減少。20代男性の強い向上心が垣間見られます。

どんなスキルアップを行っているのか細かく見てみると、「資格」や「語学」「ビジネススキル」といった、実践的なものが多い様子。こちらも20代の割合が顕著に高く、若い社会人は、仕事に反映されやすい明確なスキルを求めているようです。

では、具体的にどのような手段でスキルアップを行っているのでしょうか。

3 スキルアップの手段 1位:テキストや教材を購入する…166人 以下 通信講座を受講する…73人、スクールに通う…69人、セミナーに通う…68人、社内で開かれている交流会・勉強会へ通う…68人、インターネット講座を受講する…65人、社外で開かれている交流会・勉強会へ通う…62人、その他…3人 ※複数回答可

過半数を占めたのは、「テキストや教材」を使ったスキルアップ。それ以外は分散傾向にあり、働く中でも時間を捻出してスクールやセミナー、勉強会に通う人も一定数いるようです。まずはテキストや教材を購入し、さらにその人の生活スタイルに合った手段を加えるのが、今の社会人のスキルアップ方法かもしれません。
なお、「スマホアプリで勉強する」という現代らしい回答もありました。

スキルアップの最大の理由は、「現在の仕事でさらに成長すること」

約半数の人が日々行っている、仕事のスキルアップ。毎日仕事で忙しい中、がんばる理由はどこにあるのでしょうか。スキルアップの目的を聞くと、仕事に対する真摯な姿勢が見えてきました。

4 スキルアップの目的(年代別) 1位:現在の仕事でのさらなるスキルアップのため…66.3% 以下 昇給や昇進のため(20代…43.0%)、現在仕事で抱えている課題を解決するため、新たな人脈を広げるため、さらに大きな仕事にチャレンジするため、希望する就職先への転職に備えるため(30代…25.3%)、独立・起業を考えているため、その他 ※複数回答可

6割以上の人が挙げたのは、「現在の仕事でのさらなるスキルアップのため」。「昇進や昇給」、「抱えている課題の解決」といった理由よりも、純粋に今の仕事での力を身につけたいという真面目な姿勢が浮かび上がりました。

ただし、全体では36.4%だった「昇給や昇進のため」という目的も、20代に限ると43.0%にアップ。年代が上がると割合は下がり、40代では25.6%までダウンします。社会人としてまだ序盤にいる若者にとって、昇給・昇進への意欲はやはり高いようです。

なお30代では、「希望する就職先への転職に備えるため」と答えた人が25.3%と他の年代に比べてやや多く、キャリアの転換期に向けたスキルアップの色合いも強くなっています。

スキルアップにかけるコストは、若者の方が多い!?

さまざまな方法で、日々スキルアップへの努力を怠らない社会人の方々。では、彼らはそのために月々にどのくらいのお金をかけているのでしょうか。スキルアップのコスト面を聞いてみました。

5 スキルアップにかけるコスト(年代別) 1位:お金はかけていない…68人 以下 2,000円未満、2,000円~5,000円未満、5,000円~1万円未満、1万円~2万円未満、2万円~5万円未満、5万円~10万円未満、10万円以上 月1万円以上かける人は18.3%

「お金をかけていない」「2,000円未満」の“節約派”が全体の4割以上となりましたが、一方で、月1万円以上かけている人の割合も20%弱いるという結果に。金額は、人それぞれでバラつきがありそうです。20代・30代の中に、月10万円以上かけている人がいるのも驚きではないでしょうか。
さらに年代別に見てみると、「お金はかけていない」と答えた割合は、20代で16.7%と低く、30代では27.4%、40代では28.0%となりました。

お金の次は、月々のスキルアップに費やしている時間を聞いてみました。

6 スキルアップにかける時間 1位:1時間~5時間未満…36.8% 以下 5時間~10時間未満…24.4%、1時間未満…16.2%、10時間~20時間未満…13.4%、20時間~30時間未満…5.8%、30時間以上…3.4%

忙しい社会人ですから、「5時間未満」の合計が5割を超えるのは納得。ただし、「5時間以上」の人も全体の4割以上いて、うまく時間を捻出している社会人も少なくありません。
ちなみに、20代では「1時間未満」が7%しかおらず、お金と同様、時間の投資も惜しまないことがわかりました。

7 スキルアップのための時間をどう捻出しているか 1位:趣味の時間を削っている…176人 以下 睡眠の時間を削っている…108人、友人との交際の時間を削っている…62人、家族との時間を削っている…57人、その他…11人 ※複数回答可

なお、ここで気になるのは、スキルアップのための時間をどう捻出しているか。こちらを聞くと、「趣味の時間を削っている」が60.5%と多く、続いて「睡眠の時間を削っている」が37.1%となりました。なお少数意見として、「移動時間を活用している」という声もありました。

スキルアップへの取り組みについて、効果は実感している!?

スキルアップのためにコスト・時間をかけて努力してきた人は、ちゃんと効果を得られているのでしょうか?実現した結果や、実感している成長について聞いてみました。

8 スキルアップへの投資の効果を実感していますか? はい:65.6%、いいえ:34.4% どのような効果がありましたか? 1位:現在の仕事でスキルアップできた…116人 以下 現在仕事で抱えている課題を解決できた…70人、新たな人脈を広げることができた…51人、昇給や昇進ができた…44人、さらに大きな仕事にチャレンジできた…39人、希望する会社へ転職できた…14人、独立・起業できた…10人、その他…2人 ※複数回答可

6割以上の人は、なんらかの効果を実感しているようで、努力はある程度結果につながっていると言えるでしょう。中でも20代は満足度が高く、7割以上が“効果が出た”と考えていました。早い段階でスキルアップに取り組む方が、効果を得やすいのかもしれません。

スキルアップへの投資は、今年さらに増える傾向…?

スキルアップに取り組んでいる人たちは、ある程度の効果を感じていることがわかりました。では今年、彼らは月々のスキルアップへの投資額をどうしようと考えているのでしょうか。

9 	今年のスキルアップへの投資額 1位:変えないつもり…41.2% 以下 5,000円未満増やしたい…21.3%、5,000円~1万円未満増やしたい…17.2%、1万円~2万円未満増やしたい…10.3%、2万円以上増やしたい…5.8%、2万円以上減らしたい…2.8%、5,000円未満減らしたい…1.0%、5,000円~1万円未満減らしたい…0.4%

「変えないつもり」が多数派となりましたが、注目すべきは、「減らしたい」という人が全体で4%しかいなかったこと。そして、5,000円以上増やしたいと考える人が3割以上いたことです。今よりさらなるスキルアップを目指す人は少なくないと言えるでしょう。

「増やしたい」と答えた人にその理由を聞いたところ、以下のような回答がありました。

スキルアップのための金額をもっと増やしたい理由
  • 日々の仕事の中で必要性を感じるので
  • コストをかけた分、プラスの収入につながればと思っているので
  • 将来への投資だと思っているので
  • 人生の成功や結婚のためにステップアップは不可欠なため

投資額を増やそうと考える人は、「将来のため」「自分の人生のため」という長期的な視点を持っていることが多いようです。これはどの年代も同じで、獲得したスキルの維持継続や、さらなる成長を考えている人の多さを感じますね。


忙しい中でも、日々のスキルアップに取り組む社会人のみなさん。その努力が良い結果につながることを願っています。まだ何もしていないという人は、無理のないところから少しずつ、はじめてみてはいかがでしょうか。

調査概要
  • 調査対象者:20代~40代男女
  • 有効回答数:600名(男性:50.0%、女性:50.0%)
  • 調査実施時期:2016年1月
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