「失効したポイント」を地域の自治団体や社会貢献活動に寄付することができるポイントサービスを生み出した、株式会社サイモンズの斉川満社長に「ポイントの新しい活用」について伺いました。

「失効したポイント」とは・・・ ポイントカードを利用してたまったポイントのうち、有効期限を過ぎて使用できなくなってしまったポイントのことを「失効ポイント」といいます。


斉川さんは国内大手航空会社でマイレージプログラムの企画に携わり、異業種間連携の仕組みと、現在あるポイントサービスの礎を築いたそうですが、組織を飛び出して起業されたのは何故ですか。
株式会社サイモンズ
代表取締役社長 斉川満氏

約30年勤めた前職では、日本の様々な地域の方々と出会う機会がありました。その時に東京や一部の都市だけではなく、地方の町や村、各地域も日本を支えている重要な役割を担っていることに気がつきました。その人たちと力を合わせたら、もっと色々なことができるんじゃないかと思うようになり、2003年に株式会社サイモンズを設立しました。


社名「サイモンズ」は斉川さんの造語ですよね?どのような「想い」が込められているのでしょうか。

サイモンズは、自分たちの力で活性できる原資をつくれるように、地域の団体を支えていく組織でありたいと考えています。地域が活性化すれば街が潤い、そして文化も育ちます。地域が豊かになれば、日本も豊かになる! こう考えるだけで、明るい未来が見えてきてわくわくするでしょ。

SYMONSは、Save Your Money With Open Point Network Solution.
の各言葉の頭文字をとった造語。
また、敢えて目立たないグレーをコーポレートカラーに選んだのは、企業のエゴを出したくないという斉川さんの想い。


サイモンズは「失効ポイント」を地域貢献に結びつけることがビジネスモデルとなっているそうですが、詳しく教えていただけますか。

有効期限切れで失効するポイントは、約10の業種の大手企業の実績だけで、年間約4000億円にのぼるといわれています。ビックリするような金額でしょう? 前職で気がついたのですが、お客様が失効したポイント(=お金)は全て発行する企業に戻ってしまいます。これは、ちょっと問題もありそうで、他にもっと活用できても良いのではないかと思いました。

サイモンズのポイントカードは、商品購入や食事の際にポイントをためて、利用したりして、万一使い忘れて失効してしまっても、社会貢献活動団体などに寄付することができます。また、故郷を離れていても地元や、地域の団体を支援することも可能です。東京や大都市圏に集中したお金をいかに地域に還流させるかは大きなテーマです。


地域活性化を目指したポイントプログラムを地方の方に受けて入れていただく過程において、どのようなご苦労があったのでしょうか。
各業界から注目されているサイモンズの活動。

事業を始めた10年前は、「失効ポイント」を寄付するという考え方について、なかなか理解と共感を得られませんでしたので、地道に地域活性化のために失効ポイントを有効活用する仕組みとその実績(寄付)を重ねて案内する努力を続ける毎日でした。
そんな最中、2011年に東日本大震災が起きて、「寄付による社会貢献」への人々の興味・関心と理解が高まりました。ボランティアやお金の寄付はなかなかできませんが、ポイントの寄付であれば誰でも簡単にできることですから、多くの方がポイントを活用した「社会貢献」を意識し始めたように思います。


サイモンズが目指しているポイントカードのあるべき姿とは何ですか?
サイモンズが考える地域活性化モデル。
「新規顧客ならびに顧客還流が図れると共に、共有ポイントを核にした多面的なネットワークメリットのメリットを最大限に活用」することが目的。

消費者や企業(加盟店)にメリットがあり、失効ポイントが寄附される地域社会もメリットを享受できるような、個人、企業及び社会の三者が「win=win=win」となる持続可能なシステム構築を目指しています。

消費者の方にとってのメリットは、発行企業のグル―プ内でしか使えないポイントカードをその度毎に持つのではなく、全国どこでも利用できる「共通のカード」のほうが便利なはず。サイモンズは、全国から加盟店を募り、発行店舗以外でもポイントをためられる仕組みにしています。また、企業(加盟店)にとっては各企業(加盟店)での会員データベースを構築し、利用実績などを様々な角度で詳細に分析をして、マーケティングに活用できるようにしています。

企業、消費者、地域それぞれが自立することがキーになります。
自立したコミュニティ社会がこれからの日本を支えるものと考え、お互いが思い合う「共生の社会」づくりに努めたいと思っています。


最後に「これから、やっていきたいこと」を教えてください。
「社会貢献や寄付に対する理解が高い外国にも、この仕組みを浸透させていきたい」と語る斉川氏。

ポイントを社会に役立てる仕組みを大きく拡げていきたいです。これまでにあるような購買によるショッピングポイントだけではなくて、例えば、病院や福祉、図書館の利用などもポイントを活用できるようにすることはできないか? など……。そのためには、「失効ポイント」を有効活用していくための更なる仕組みの確立と皆さまの理解をもっと広く得られる活動が必要でしょう。1枚のカードで、こどもから年配の方々までが様々な目的で利用でき、ポイントの還流網を構築して、結果として生まれる失効ポイントをコミュニティ社会の活動原資(=お金)化していきたいと考えています。「ポイントはお金(1ポイント=1円)」です。せっかくのポイントを期限切れで失効してしまうのは、あまりにも"もったいない"。自らの「失効ポイント」を有効に活用して、豊かな社会を一緒につくっていきましょう。

プロフィール

斉川満(さいかわみつる)

東京都出身。早稲田大学理工学部卒業後、日本航空株式会社入社。
主に営業企画、マーケティング関連の仕事に従事。1997年よりマイレージの異業種提携ネットワークの構築に着手し、2000年には日本最大規模の異業種企業提携ネットワークを構築し、マイルビジネスを浸透させる。 2000年には日本航空の関連会社として、株式会社イーマイルネットを設立、代表取締役就任。 2003年日本航空株式会社退社後、株式会社サイモンズ代表取締役社長に就任し、現在にいたる。

企業情報

株式会社サイモンズ
URL: http://www.symons.co.jp/

共通ポイント利用システムの提供及び運営。
クレジットカード、ポイントカードを介した販促企画及びコンサルティング
顧客データベースマーケティングに関する企画及びコンサルティング
地域活性化支援NPO法人活動支援

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