そんな機能もあるの?身近だけど意外と知らない自動販売機の話

マネープラン

街なかや駅のホームなどでよく目にする自動販売機。冷たいジュースでのどを潤したり、缶コーヒーで一息ついたり、手軽にリフレッシュできて便利ですよね。最近では、スーパーやコンビニなどでは売られていない"自販機限定"商品も増えています。今回は、進化する自販機の機能や自販機を設置した場合の費用についてご紹介します。

自動販売機にはどんな種類がある?

一般社団法人日本自動販売機工業会の調査(注1)によると、2016年末時点での自販機の普及台数は約494万台。その半数を飲料自販機が占めていますが、他にもさまざまな商品が販売されています。

飲料の自動販売機
一番よく利用するのは飲料の自動販売機でしょう。従来のボタン式にくわえて、最近では、タッチパネル式の自販機も増えています。デジタルサイネージ(電子看板)の技術を使って、時間や気温、購入者の年代・性別を判断し、おすすめ商品を自動的に案内してくれる自販機もあります。自販機の前に人が立っていないときは動画広告を流すといった機能も搭載しており、ディスプレイとしての役割も担っています。
食品の自動販売機
パンやお菓子の自動販売機は、高速道路のサービスエリアなどさまざまな場所で見られます。一般的な食品以外にも、焼きたてのピザ、とれたてのたまご、おでん缶、ダシ缶、クレープ、アイスクリームといった幅広い食品を扱う自販機があります。冷凍食品メーカーのニチレイでは、ハンバーガーセットやたこ焼きなどの軽食を、自販機専用メニューとして開発しています。
生活用品の自動販売機
シャンプーやタオル、紙オムツ、新聞などの生活用品を扱う自動販売機もあります。病院や宿泊施設などで見かけることがありますね。オムツの自販機は、ショッピングモールのベビールームや授乳室に設置されていることもあります。出先でちょっとした生活用品がなくて困ったときに重宝しますね。

こんな機能も?進化系自動販売機

街なかのいたるところに設置されているという特性を活かして、さまざまな機能を搭載した自販機も登場しています。一例を見てみましょう。

災害対策自動販売機
地震などの災害発生時に、飲料が無償で提供される自動販売機です。遠隔操作によって、自販機に搭載された電光掲示板に災害情報を流す機能がついているものも。街なかや、緊急時の避難場所に指定されている公共施設や学校などで見ることができます。
防犯対策自動販売機
防犯カメラが内蔵されている自動販売機です。自販機を狙った犯罪が起こった際には、犯人の特定につながりますし、犯罪の抑止力にもなるでしょう。また、撮影範囲に公道が入っていれば、近隣で犯罪や事件が起こった場合に警察へデータを提供することができます。地域の防犯にも貢献できるということですね。
募金機能付き自動販売機
自動販売機で商品を購入すると、その売り上げの一部が募金されるというもの。寄付先も、自販機のオーナーが指定できます。社会貢献活動の一環として、企業がオフィスや工場の中に導入したり、病院などの公共性の高い場所に設置されていたりします。
ICT(情報通信技術)機能付き自動販売機
無料で使えるWi-Fiサービスを提供する自動販売機です。スマートフォンやパソコンでインターネットに接続でき、災害時などには時間無制限でWi-Fiを利用できるようになっています。試験導入が進んでいる段階で、街なかで目にする機会はまだ少ないですが、今後の普及が期待されますね。
生体認証付き自動販売機
あらかじめ名前や年齢などの個人情報をクラウドに登録しておき、生体認証で自販機が個人情報を照会するというものです。成人にのみアルコールを販売したり、本人確認をしたうえでチケットの発券をしたりするなど、将来的にはさまざまなシーンで活用できるでしょう。

設置費用や利益はどれくらい?

自動販売機を設置するには、どのくらい費用がかかるのでしょうか。従来型の自販機の場合、電気代のみで月に5,000円〜8,000円程度かかるといわれています。最近増えている省エネタイプの自販機だと2,000円~3,000円程度に抑えられるようです。
管理方法としては、自動販売機の設置業者(飲料会社)がメンテナンスや補充などを負担してくれる「フルオペレーション」が主流です。自販機のオーナーが管理を行う「セミオペレーション」という方法もありますが、商品やつり銭の補充、空き缶などの回収といった作業をオーナー自身が行わなければなりません。その分、収益性が高いというメリットもあります。
自動販売機で得られる利益は、フルオペレーションの場合、売り上げの20%ほどです。140円のドリンクが1日に20本、30日間売れ、電気代が5,000円かかった場合の利益を見てみましょう。
140円/本×20本/日×30日×20%=16,800-5,000=11,800円
1カ月で11,800円の利益となります。
あくまでも概算ですが、ちょっとした副収入にはなるでしょう。自宅の敷地内に、道路に面した空きスペースがある方などは、自販機の設置を検討してみてもよいかもしれませんね。


日常生活でよく利用する自動販売機ですが、さまざまな機能が搭載されるなど、意外な進化を遂げているのですね。私たちの生活のインフラとして、今後もさらなる活躍が期待できるでしょう。

出典:
  • (注1)一般社団法人日本自動販売機工業会|自販機普及台数及び年間自販金額(2016年版)
  • 本ページの内容は2019年6月6日時点での情報です。
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