こんなところに使われていた!AIの活用事例を見てみよう

マネープラン

日常生活で、"AI"という言葉を耳にする機会が増えました。近い将来、AIが人間の仕事を奪う時代がくるというような話もありますね。少し難しそうな印象もあるAIですが、意外なところで私たちの生活に深く関わっていたりもします。今回は、AIの進化の歴史や具体的な活用事例について見ていきましょう。

AI(人工知能)とは?

AI(Artificial Intelligence:人工知能)とは、思考や記憶といった人間の脳が行う知的なふるまいを、コンピュータを用いて再現したものです。プログラミングされたロボットとAIの違いは、記憶や思考ができるか否かという点です。つまり、AIは"自ら成長していく"ことができるのです。AIの活用によって、今までのコンピュータでは実現できなかったことが可能になりつつあります。

ブームと衰退を繰り返すAIの歴史
AIの歴史は、1950年代から始まり、現在に至るまでブームと衰退を繰り返しています。
「AI」という言葉が初めて使われたのは、1956年にアメリカで開催されたダートマス会議です。この1か月におよぶワークショップを機に、人工知能に関する学術分野が確立したと言われています。60年以上も前から「AI」という言葉が使われていることには驚きますね。1964年には、AIを活用した人工対話システムである"ELIZA(イライザ)"が開発されたものの、その後いったんAIブームは去り冬の時代を迎えます。
再びAIが脚光を浴びたのは、1980年代に入ってからです。AIが実用可能な水準に達し、日本政府も「第五世代コンピュータ」という大きなプロジェクトを推進しました。しかし、当時は、コンピュータが自ら情報収集・蓄積することはできず、人間が"コンピュータが理解できるかたち"に情報を変換する必要がありました。世の中の膨大な情報すべてを変換するというのは現実的には難しいため、AIの活用できる範囲は特定の分野に限られてしまい、1995年頃から再び冬の時代に入ります。
そして、2000年代から現在に至るまで第三次ブームが続いています。ビッグデータと呼ばれる大量のデータを使ってAIが自ら知識を獲得していく「機械学習」の実用化などが、その背景にあるとされています。

身近に発見!生活に浸透したAI

私たちの日常生活に浸透しているAIの活用例を見てみましょう。

スマートフォンのアシスタント
Apple社の「Siri」をはじめとするスマートフォンのアシスタントには、AIが使われています。当初は簡単なメール送信やアラームの設定などに限られていました。しかし今では、スマートフォンユーザーの行動パターンから予測し、アプリや情報を提案するといった高度な動きができるようになっています。アシスタントによっては、音楽アプリと連携してユーザーの好みを分析し、"好きそうな曲"を再生することもできます。
スポーツにおけるデータ分析
バレーボール界では、相手の攻撃パターンの分析や戦術にデータを活用する専用ソフトが広く利用されています。さらに、AIを使ったより高度な実証実験に取り組むチームも登場しました。これにより、フォームを把握してクセを分析・改善するなど、従来は選手の経験頼みだったノウハウを科学的に分析できるようになるそうです。
スーパーでの在庫管理
商品の発注や在庫管理業務の中には、季節や顧客の動向を読むといった"長年の経験や勘に基づいて判断する"仕事も存在します。そうした属人化しやすい部分にAIの活用が進んでいます。具体的には、在庫数や発注量、天気や顧客数といったデータをAIに学習させ、それをもとに未来の需要を予測して発注させるというもの。AIがスーパーの人手不足を助けると期待されています。
人型のコミュニケーションロボット
ソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」のようなコミュニケーション型ロボットにも、AIが活用されています。家族の顔を覚えてコミュニケーションしたり、声のトーンなどで感情を読み取って励ます言葉をかけたり、といった行動をしてくれます。
お掃除ロボット
有名なお掃除ロボット「ルンバ」にも、AIが使われています。内蔵されたセンサーで場所を学習しながら進むので、障害物にぶつかりません。身近な家電にもAI技術が使われているのですね。

こんなところにもAIが!意外な活用事例

意外なシーンで使われているAI活用例にはどんなものがあるのでしょうか。

いじめの深刻化予測
滋賀県大津市の教育委員会では、過去に寄せられたいじめの疑いがある事案のデータをAIで分析し、深刻化予測に役立てる取り組みを始めます。目的は、教員の経験値に頼らず、AIがデータに基づく論理的な分析をすることで、しっかりと事案に対応していくこととされています。これによって、深刻化しやすいいじめの傾向が導き出せるようになるということです。
パン屋での代金計算
街なかのパン屋さんでも、AIの技術が活用されています。パンの種類をAIに学習させておくと、お客さんがパンを乗せたトレーを、レジにあるカメラの下に置くだけで代金を計算してくれるのです。精算にかかる時間も削減できますし、新人の店員がたくさんのパンの種類を覚える手間もなくなりますね。
ラーメン屋での顧客管理
都内のとあるラーメン屋では、コミュニケーションロボットが顧客の顔を覚え、「どんなお客さんが来店したか」「このお客さんは何回目の来店か」などのデータを記憶・分析するシステムを導入しています。また、AIロボットに搭載された顔認証技術によって、お客さんの年齢や性別を分析し、新メニューの開発にも役立てているそうです。

AIは、人の脳で行われる記憶、思考、分析といった知的な活動を人工的に再現したものです。難しそうなイメージがありますが、意外と私たちの生活に浸透しているのですね。現代は、第三次AIブームということで、お掃除ロボットからスマートフォンといった身近なところにAIの技術が利用されています。今後はどんな分野で活用されていくのか、その発展が楽しみですね。

  • 本ページの内容は2019年6月17日時点での情報です。
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